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小女郎
「小女郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小女郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
へ引き返す。襖《ふすま》があいたから、今朝の人と思ったら、やはり昨夜《ゆうべ》の
小女郎《こじょろう》である。何だか物足らぬ。 「遅くなりました」と膳《ぜん》を据....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
刷してあって、例のごとくその下に何か書き散らしてある。「よべの泊《とま》りの十六
小女郎《じゅうろくこじょろ》、親がないとて、荒磯《ありそ》の千鳥、さよの寝覚《ね....
「野分」より 著者:夏目漱石
角時計がぼうんと一時を打つ。柱の下の椅子《いす》にぽつ然《ねん》と腰を掛けていた
小女郎《こじょろう》が時計の音と共に立ち上がった。丸テーブルの上には安い京焼《き....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
って、ちょっと珍しいと思うのだけを少し書きぬいて置きました。そうそう、そのなかに
小女郎狐という変った事件がありましたから、お話し申しましょう。この事件は『御仕置....
「家」より 著者:島崎藤村
たあネ。丁度盆の芝居でしたサ。あの時は、正太さんも行き、俊も延も行きました。博多
小女郎浪枕。私はあの芝居を見物して帰って来て、復た浄瑠璃本を開けて見ました。宗七....
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
たがそれはともに合巻を指した。京伝の義弟山東京山がその作「先読《まずよんで》三国
小女郎」のなかで「今じゃ合巻といえば子供までが草双紙のことだと思いやす」とある、....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
多ッ子が居るのを知らねえか。名物の博多織までシャンとしているのが見えねえか。博多
小女郎の心意気なんか江戸ッ子にゃあわかるめえ。 日増しの魚や野菜を喰っている江....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
な風情《ふぜい》があって忘れられないって、旅の人が皆そいっていてよ……」 三国
小女郎 見たくはあるが やしゃで やのしゃで やのしゃで やしゃで やしゃで や....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て駕籠を揺れないように舁《かつ》いで行くものらしい。 鎌倉の御所のお庭で、十七
小女郎がしゃくを取る、えい、そりゃ、十七
小女郎がしゃくをとる…… しゃくをと....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
の声――源三郎だ!
玄心斎の顔に、苦笑がのぼった。
「また、かようなところへ、
小女郎《こめろう》をつれこまれて――困ったものだ」
とあたまの中で呟きながら、....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
場した。そのなかで私が新蔵について記憶している役々は「奴道成寺」の狂言師、「博多
小女郎」の毛剃、「陣屋」の熊谷、「河内山」の宗俊などで、この半年がおそらく彼一生....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
いた。そうしてあの啼き声を コジョロ 戻ってねんころせ というように解していた。
小女郎というのは小さな女の児のことである。もう夕方になった。家に還って寝よという....