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小姓組
「小姓組〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小姓組の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仇討三態」より 著者:菊池寛
公人一統にも、祝酒が下された。 ことに、旧臘十二月に、主人の孫太夫は、新たにお
小姓組頭に取り立てられていた。二十一になった奥方のおさち殿が、この頃になって、初....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
阿賀妻に、彼らはそれぞれの位置から向い合うようなぐあいに座を定めていた。さきの御
小姓組である安倍誠之助は、ことさら慓悍《ひょうかん》げに目をかがやかせ、つんと首....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、住宅は悉く傾き倒れていた。二階の座敷牢は粉韲せられて迹だに留めなかった。対門の
小姓組|番頭土屋佐渡守|邦直の屋敷は火を失していた。 地震はその夜歇んでは起り....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
右カビテン視察の事
開成所掛大目付 町田民部(後の久成、元老院議官)
小姓組番頭 村橋直衛
当番頭 畑山良之助
同 ....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
に至れども、これを大別《たいべつ》して二等に分つべし。すなわち上等は儒者、医師、
小姓組《こしょうぐみ》より大臣《たいしん》に至り、下等は祐筆《ゆうひつ》、中小姓....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
愛していたようなあとはない。その多くは将座に侍して、総大将の雑用をなすいわゆる“
小姓組”に配されていた。 薬師丸もまたそのひとりで、可憐な童体だった。髪を稚子....
「べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
十郎左は、笑くぼでうなずいた。 「この中でも、いちばん年下じゃが、そのころお
小姓組のうちでも、やはり、貴様がいちばん小さかった。そして、泣き虫は十郎左と決ま....
「柳生月影抄」より 著者:吉川英治
く似ている。気性も友矩といちばん合う。だが次男友矩は、家光の寵童となって、柳営の
小姓組に上がっている。年に何度という程しか屋敷へは戻って来なかった。 我昔所造諸....