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小字
「小字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小字の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
いえども当らずんばあらず。炳文を召して回らしめたる、まことに歎ずべし。 景隆|
小字は九江、勲業あるにあらずして、大将軍となれる者は何ぞや。黄子澄、斉泰の薦むる....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
。嚊は汚ない鼻たらしの子供を叱っている。 発戸の右に下村君、堤、名村などという
小字があった、藁葺屋根が晨の星のように散らばっているが、ここでは利根川は少し北に....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
八年に至るまでの間に、向側の元柳原町に移ったものと考えられぬでもない。 抽斎は
小字を恒吉といった。故越中守|信寧の夫人|真寿院がこの子を愛して、当歳の時から五....
「細木香以」より 著者:森鴎外
画が挿んであった。 文政五年に竜池の妻が男子を生んだ。これは摂津国屋の嗣子で、
小字を子之助と云った。文政五年は午であるので、俗習に循って、それから七つ目の子を....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
から引用しておく。なお、埴安の池は、現在よりももっと西北で、別所の北に池尻という
小字があるがあのあたりだかも知れない。なお、橋本|直香(私抄)は、香具山に登り給....
「火傷した神様」より 著者:田中貢太郎
三郎祐泰及びその子の祐成、時致の三人を合祀したものであった。そこには館の内と云う
小字があって、祐泰の宅趾と云われ、祐泰の力持をしたと云う石もあった。 ちょうど....
「越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
まくり、急坂の途中で褌まで濡れてしまった。 闘牛場は、二十村郷のうちの竹沢村の
小字二町野に鎮座する白髪神社の境内にあって、午後三時頃からはじまる予定であるとい....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
戚に西という家があります。やはり代々の医者でした。森からそこへ縁附いた人の後に、
小字経太郎、寿専というのがあって、幼い時から学問を好んで、就いて学ぶ師が皆驚くほ....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
んじゃ、別に作人《さくにん》百姓ばかりの寄合いば拵えたらええて。ううん、初めは
小字だけで二人でも三人でも構わねえ。段々に広げて行けばええて。 甲 そだなあ。ん....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
野の声を東都に聞いて、転寝の夢を驚かさる。 白望の山続きに離森と云う所あり。その
小字に長者屋敷と云うは、全く無人の境なり。茲に行きて炭を焼く者ありき。或夜その小....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
んじゃ、別に作人《さくにん》百姓ばかりの寄合いば拵えたらええて。ううん、初めは
小字だけで二人でも三人でも構わねえ。段々に拡げて行けばええて。 甲 そだなあ。ん....
「神仙河野久」より 著者:田中貢太郎
万彦は己の知っている神仙のことについてはなした。備前の国赤磐郡太田村大字万富
小字梅という処に山形尊と云う盲人があった。その盲人はその時三十歳であった。その盲....
「私の生まれた家」より 著者:中谷宇吉郎
あった。村ともいえないところで、本当の地名は、作見《さくみ》村|字《あざ》片山津
小字|砂走《すなわせ》である。村の下の字、そのまた下の
小字であるから、部落の大き....
「遠州地方の足洗」より 著者:喜田貞吉
屈指の蚕業発達し、富の程度向上し、総ての点長大足の進歩を為せり。 同郡□□村に
小字□□□と称する部落あり、戸数三十戸内外にして、旧幕末の頃に至り、皮細工・草履....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
今もなお諸所に
小字を牛捨場または馬捨場と称する所がある。また
小字という程でなくても、俗にそう呼....