小宿[語句情報] »
小宿
「小宿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小宿の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
い 恐れながら書付をもって嘆願奉り候御事 「宿方の儀は、当街道筋まれなる
小宿にて、お定めの人足二十五人役の儀も隣郷山口湯舟沢両村より相勤め候ほどの宿柄、....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
のすすめなり、後見なり、ご新姐の仇な処をおとりにして、碁会所を看板に、骨牌賭博の
小宿という、もくろみだったらしいのですが、碁盤の櫓をあげる前に、長屋の城は落ちま....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
立掛けて、鍋釜の鋳掛の荷が置いてある――亭主が担ぐか、場合に依ってはこうした徒の
小宿でもするか、鋳掛屋の居るに不思議はない。が、珍らしいと思ったのは、薄汚れた鬱....
「田舎がえり」より 著者:林芙美子
力車なんてなかったが、京都は人力車が随分多い処だ。――縄手《なわて》の西竹と云う
小宿へ行った。小ぢんまりとした日本宿だと人にきいていたので、どんな処かと考えてい....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
重があり、これが馬庭念流の第一祖である。 三世のころ、上杉|顕定に仕えて上州|
小宿へ移ったが、八世の又七郎|定次のとき馬庭へ土着し、ここから百姓剣法が始まるの....