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小屋根
「小屋根〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小屋根の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
マッサージと看板の掛った家の二階では、五六人の按摩がお互い揉み合いしていた。その
小屋根には朝顔の植木鉢がちょぼんと置かれていて、屋根続きに歯科医院のみすぼらしい....
「スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
だけだった。壁画のある、天井の高い大食堂の窓からは、灰色のうろこ形スレートぶきの
小屋根、その頂上の風見の鳩、もと礼拝所であったらしい小さい四角い塔などが狭くかた....
「菊人形」より 著者:宮本百合子
って坐ってせんべいをやいている職人たちの動作がすっかり見えた。火気ぬきのブリキの
小屋根の下っている下に、石の蒲焼用のこんろを大きくしたようなものにいつも火がかっ....
「四十八人目」より 著者:森田草平
た。 彼はその間も始終右手の塀に目を着けていた。腰から下が羽目板になって、上に
小屋根のついたもので、その中が座敷のお庭先にでもなっているらしい。ところどころ風....
「道」より 著者:織田作之助
上に赤い軒燈があった。ひらいた窓格子から貧しい内部が覗けるような薄汚い家が並び、
小屋根には小さな植木鉢の台がつくってあったりして、なにか安心のできる風情が感じら....