小引出し[語句情報] »
小引出し
「小引出し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小引出しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
ているプーシュキンの書斎にあった机のような型で、グリグリのついた足と、いくつもの
小引出しとをもって、いかにもロシアの古机であった。壁に、海洋を描いた画家として有....
「本棚」より 著者:宮本百合子
れる。 父は詩をつくることと篆刻《てんこく》が少年時代の趣味だったそうで、楠の
小引出しにいろいろと彫った臘石があったのを私も憶えている。その少年が十六のとき初....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
畳の明りとりの格子《こうし》がとってあり、大長持《おおながもち》やたんすその他の
小引出しのあるもので天井まで一ぱいだった。中央の畳に緋毛氈《ひもうせん》を敷き、....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
しそ》のほが長く出ていた。 外《おもて》の窓の部屋に、硝子《ガラス》戸の戸棚と
小引出しがずっとならんでいたが、おしょさんの連合《つれあい》の商業《しょうばい》....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
っと、待ってね。」と、立ちもどって来て、茶箪笥の上に、針箱と同居している用箪笥の
小引出しから、判箱を出して、書留用紙に判を押して返した。 圭子が茶の間に、帰っ....
「両面競牡丹」より 著者:酒井嘉七
じましたし、それに、あれほども高価なものとはゆめにも考えませんでしたので、箪笥の
小引出しに、入れたまま、忘れるともなく、忘れていたのでございました。 こうした....