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小当り
「小当り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小当りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
うに気が変になったのではないかと疑念を抱かせるものがあるのであったが、二三の者に
小当りに当ってみた結果によると、変になったわけでもないらしい。そして彼らの整理簿....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だけで、おたがいに虫唾《むしず》が走るようになっている。その苦手にさえ、ここでは
小当りに当ってみたくなるような気分になったのみならず、 「あのがんりきというやつ....
「双面獣」より 著者:牧逸馬
ウオソ町北ヒッコリイ街九〇八番のホテリング方を訪れた刑事達は、それでも、念のため
小当りに当ってみる気が、底にあったのだ。矢張り彼らは、刑事だった。名うての三羽烏....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
兵衛は表を指して走り出した。 「彦。」 藤吉の鋭い声が彼を追った。 「いいか、
小当りに当って下手にごてりやがったら、かまうことあねえ、ちっとばかり痛めてやれ。....
「三国志」より 著者:吉川英治
内の空気に、なにか変な静寂を感じたので、 「一応、われわれが、城門へぶつかって、
小当りに探ってみますから、御大将には、暫時、進軍をお待ちください」と、忠言してみ....
「三国志」より 著者:吉川英治
もありますまい。それがし城外へまかり向って、およそ寄手の兵気虚実をさぐる程度に、
小当りに当ってみましょう。策は、その上で」 と、陳登と同意見をのべた。穏当なり....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
早くも見たのは寄せ手方の陣である。すでに夕方ぢかくから、しきりに、さぐりの勢で
小当りに当らせていたが、山上の常ならぬ気配を知ると、 「さては、死にもの狂いの苦....
「なりひら小僧」より 著者:山中貞雄
お小夜がなりひらに、 T「雲霧主膳ッて何んな野郎か」 と言って、 T「明日妾が
小当りに当ってみらァね」 と言う。 (F・O) ○=(F・I)夜の街 君江を....