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小御所
「小御所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小御所の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
アンチ徳川の連中は悉く復活し、公武合体派は参朝を禁ぜられてしまった。 その夜、
小御所に於ける王政第一回の御前会議は、歴史的にも最も意義のある会合で、山内容堂、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
二条城を出たのは三月七日の朝のことだ。台徳公の面影のあると言わるる年若な将軍は、
小御所の方でも粛然と威儀正しく静座せられたというが、すべてこれらのことは当時の容....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
議だ。 その時、半蔵は初めて王政復古の成り立ったことを知り、岩倉公を中心にする
小御所の会議には薩州土州芸州越前四藩のほかに尾張も参加したことを知った。その時に....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
これは保留ということになった。 さて一方朝廷に於ては、施政方針を議定するため、
小御所で会議を行なわせられた。中山忠能、正親町實愛、徳大寺實則、岩倉具視、徳川慶....
「黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
日といえば、十二月九日の討幕派クーデター(徳川家の領地を天皇に納めることを命じた
小御所会議)から半月のち、薩摩屋敷を焼打して内戦の決意を示す二日まえのことだから....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
雲殿の内かもしれぬと、諸侯ノ間、侍者ノ間、石庭の曲廊までを探しあるいた。すると、
小御所の控え廂に、ひとり寂然と坐っている女性があった。 灯影はない。半身は簾に....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
うことなら、お耳にいれると、たいそうよろこぶ。案じられな……大納言殿」 夜は、
小御所の内殿で、饗応がひらかれた。それも、そっとの催しで、微行の吉田大納言は、次....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
かの局も、お手ふきやら、ぬる湯を入れた耳盥などを持って、廊から廊を、執権のいる表
小御所のほうへ渡って行った。 これは、いつも、 「お目ざめ」 と聞くとすぐ彼....