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「小急ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小急ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
れをすぼめたままで、ごった返している人込みの間を右に左に縫いながら、仲みせを奥へ小急ぎに行ったようでしたが、と、ちょうど仁王門《におうもん》の手前――その手前ま....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
したが、きょろきょろあたりを見まわし見まわし、女ともども月影を避けるようにして、小急ぎに向こう横町へ出ていきましたので、疑惑はさらに数倍。 「気づかれぬよう、あ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
決心したとなれば、まことにはやきこと風のごとし――もう、かれの足は真昼中の往来を小急ぎに歩きつづけていたのでした。行く先はいうまでもなく番町の旗本小田切久之進方....
巡査辞職」より 著者:夢野久作
ばった笑い顔で鄭重に礼を云って区長の家を出た。何かしきりに考えながらも足取だけは小急ぎに国道へ出たが、ちょうど通りかかった乗合自動車《バス》を見ると、急に手を挙....
少女地獄」より 著者:夢野久作
クス鞄なぞを大切そうに抱えて、下宿をお出ましになると、夕暗《ゆうやみ》の町伝いを小急ぎに郊外へ出て、天神の森の方へ歩いて行かれました。……サテは……と胸を躍らせ....
空を飛ぶパラソル」より 著者:夢野久作
したので……。 それから一町ばかりのあいだを、スッカリ失望した気持ちになって、小急ぎに歩いた私は、八幡前の賑やかな通りへ出る四五軒手前の荒物屋の前まで来ると、....
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
の五六間先に、派手なハンチングを冠って、荒い格子縞の釣鐘マントを着た男が、やはり小急ぎしながら電車に乗りに行く恰好が眼に付いた。これが新聞記者特有の第六感という....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ながら馬子達が首をひねっているとき、霧を押し分けて坂をこちらへ、そわそわしながら小急ぎに降りて来た若い身延詣での町人がありました。しかも、そのそわそわしている容....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
らね。やっこ豆腐で、一本たのんでおくぜ」 出来あがった画を浅草へ持っていって、小急ぎに帰って来たのが六月初めのむしむしとする夕まぐれ……。 ひょいと玄関の格....
うつり香」より 著者:近松秋江
ちでも拗ねた風になって、怠儀そうにして歩いてるお宮を後にしてさっさっと兜橋の方に小急ぎに歩いた。 するとお宮は「あなたどこへゆくの?」と歯をすすりながら後から....
海浜一日」より 著者:宮本百合子
、少し」 風がやはり吹いた。海が次第に重い銅色になって来た。光りの消えた砂浜を小急ぎに、父を真中にやって来ると、白斑《しろぶち》の犬が一匹船の横から出て来た。....
継子」より 著者:夢野久作
げたが、そのまま小さい身体とお河童さんを傾げながら白いマットを敷いた幅広い階段を小急ぎに降りて行った。 巨大な旧式洋館の大沢子爵邸内の春の夜はヒッソリ閑と静ま....
芝居狂冒険」より 著者:夢野久作
そうに袖の間へシッカリと抱えた。女の身振りよろしく裏木戸を開いて、裏通りの往来を小急ぎに横切った。まだ月が出ないので真暗ではあったが、案内知った材木置場の中を右....
オンチ」より 著者:夢野久作
帽の男で顔はよくわからないが、黒い鞄を両手で抱え込んで、何か考え考え俯向き勝ちの小急ぎに、仄白いサーブ・ラインを横切って来る。 その背後から今一人、鳥打帽を目....
狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
けて錆びた火縄砲を一梃荷いでおったが、向うから覆面の野西がタッタ一人でスタスタと小急ぎに近付いて来たけに、こっちも身構えをして行くと『コレコレ、百姓百姓』と用あ....