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小戦
「小戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
》たる立派な態度を何様して保ち得られたろう! であるから氏郷の佐沼の後詰は辺土の
小戦のようであるが、他の多くの有りふれた戦には優《まさ》った遣りにくい戦で、そし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、七人をこの場で斬殺し、四人に負傷せしめ、二十二人を召捕った大捕物、というよりは
小戦争に近い乱刃であった。近藤勇の名を成したのはそもそもこの時からはじまったと言....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
、方々へ飛火してかわいた藪《やぶ》を焼いていた。すでに東方においては、前駆者たる
小戦闘が諸国民間の大戦役の序曲を奏していた。ヨーロッパ全体が、昨日までは懐疑的で....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
間近くなった。その時精悍なダイヤル種族の大部落と衝突したのであった。 幾度かの
小戦闘が行われた。食人人種ダイヤル族は噂に勝って猛悪であった。味方の土人は彼らを....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
なるほど、大戦は遠ざかっているのかも知れないが、その代り、どこかの小さい国に
小戦が近づいているのかも知れない。 現に、世界大戦は行われていないけれども、朝....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
候。此戦役の前半、即ち第二軍に於ける兵站衛生作業、南山役、得利寺役(大石橋、蓋平
小戦)、遼陽戦なれども、此分を記すと云ひし軍医先年病歿、それ切になり居候。 拝啓....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
すべし」けれども、エセックスは、なんの躊躇もなく遠征軍の主力に加わって、いくたの
小戦闘に参加し不名誉に終わった進撃に従軍した。それは侵略軍を撃退することのほうが....
「三国志」より 著者:吉川英治
逍遥津(安徽省・合肥附近)まで来ていた。先鋒の甘寧軍と、魏軍の楽進とのあいだに、
小戦闘が行われたが、魏兵はたちまち潰走したので、呉侯孫権は、 「われに当る者あら....
「三国志」より 著者:吉川英治
はそこへ行って、ただ二人きりで問題を凝議しだした。――何分この上庸でも今、各地の
小戦争に兵を分散しているところであった。この上にも本城の自軍を割いて遠くへ送るな....
「三国志」より 著者:吉川英治
い一抹のさびしさがあった。 いまもしここの陣に、関羽の如きものがいたら、こんな
小戦果を以て、誇りとするのはおろか、到底、満足はしなかったろう。かえって、 (丞....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
かし「元弘日記」によれば、この夜の暗夜行も御無事ではなく、待ち伏せた兇徒との間に
小戦闘も行われたとあるから、為に、天皇の御輿にも、外れ矢、狙い矢などの二、三は突....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
門が、権勢を持っていた。家中の士は、華美でおべっかで、本願寺の門徒衆とは、たえず
小戦争をやったり、妥協したり、陰謀が曝露されたり――どうも始末が悪かった。 「長....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
如何により戦争の状態に種々の変化を生ず。即ち、武力行使に於ても、会戦を主とするか
小戦を主とするか、あるいは機動を主とするか等各種の場合を生ず。しかして持久戦争と....