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小手招き
「小手招き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小手招きの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
うに、子爵夫人は会釈して場をはずしぬ。室を出でける時、あとよりつきて出でし少女を
小手招きして、何事をかささやきつ。小戻りして、窓のカーテンの陰に内の話を立ち聞く....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は蒼《あお》くなる。 白雲は、怖いものじゃないよ、という表情をして見せて、再び
小手招きをする。 娘は、また足摺りをする。やはり、後ろへ向って、こっそり足摺り....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
との間に、うずくまっているのを認めたものですから、茂太郎は、 「来い、来い」 と
小手招きすると、その獣は、ニャオと鳴いてあちらへ行ってしまいます。 「なんだ、猫....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
さんではありません。直ちに平常心を取戻して、案内役の小坊主を、ちょっと杉戸の蔭に
小手招きして、耳うちをしました、 「兄さん、御苦労さま、あのね、わたしのお連れの....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
い」と陣十郎は小声で呼んだ。 「おい爺つぁん、ちょっと来てくんな」 生垣越しに
小手招きした。 裏の座敷にはお妻がいるはずだ。 「へい」とも返辞が出来なかった....