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小才
「小才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小才の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
てえから、すっぱりと吐いちまいなせえよ」 「…………」 「ほほう、このうえ小知恵
小才覚で、おれを向こうに回そうとおっしゃるのですかい。大味のようならこっちも大味....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
気地なしで、大道がシッカリしているようにも見える。とにかく門鉄局長以来、好人物の
小才子で通って来た大道良太先生に、どうしてあれだけの糞度胸があるのだろうとみんな....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
出ない工夫はあるまいかと、家来の平助にそっと相談した。 女の浅い知恵と中小姓の
小才覚とが一つになって、組み上げられたのが今度の狂言であった。又蔵もこの事件には....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
伝蔵も長《なが》の暇《いとま》となるべきであったが、六年も勤め通した者でもあり、
小才覚もあって何かの役にも立つので、これはそのままに残して置いた。 その伝蔵が....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
た。この村の人に兵庫御嶽の前山を俚称大海といい御嶽を俚称道仙寺と言うのだと聞き、
小才田と言うところから兵庫県へ向って深い谷を上って行きます。この谷は植林してあっ....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
谷川の奴らの様子だ、オイ細川、彼等全然でだめだぞ、大津と同じことだぞ、生意気で猪
小才で高慢な顔をして、小官吏になればああも増長されるものかと乃公も愛憎が尽きて了....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
自己満足、唯我独尊、驕慢、自慢、自家広告、自分免許………何れも皆禁物である。小智
小才に走るものは、到底われ等の用具にはなり得ない。独断専行を好むものも、亦われ等....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
年の春頃から東京へ出て来て、片門前に小さい古道具屋をはじめたのである。 権七は
小才のきく男で、商売の上にも仕損じがなく、どうにか一軒の店を持ち通すようになると....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
、才蔵をつれて参りやした。見かけはチンピラでざんすが、ちょッとまア愛嬌もあって、
小才もきくようでござんす。目をかけていたゞきとうざんす」 長範はゴリラの熊蔵と....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
都合が起りますから、にわかに人選して採用いたした未経験者でござるが、書生あがり、
小才の利いた文弱な若造でございます。彼が密偵に入ってすでに半年、なんらの見るべき....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
背後に控えてサイハイをふるい、一々指令を発している。正司に自ら発明する才がなく、
小才をはたらかそうとする野心がないだけ、却って危気がない。二十三の若冠ながら充分....
「穴」より 著者:岡本綺堂
の春ごろから東京へ出て来て、片門前に小さい古道具屋をはじめたのである。 権七は
小才のきく男で、商売の上にも仕損じがなく、どうにか一軒の店を持ち通すようになると....
「天衣無縫」より 著者:織田作之助
軽部さんのことそんな風に言うけれど、私はなんだか素直な、初心な人だと思うよ、変に
小才の利いた、きびきびした人の所へお嫁にやって、今頃は虐められてるんじゃないかと....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
怖ろしいよりも憎うござる。弓矢を取っては怖ろしい奴ではござりませぬが、佞弁利口の
小才覚者、何事を巧もうも知れませぬ。」 「ほほ、何を巧む。謀叛かの。」 「それほ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
の位気楽に渡れると云うことがお分かりになる。
この連中にはどの日も同じ祭日です。
小才を利かせて、大満足をして、
尻尾を※えてくるくる廻る小猫のように、
てんでに....