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小才子
「小才子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小才子の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
気地なしで、大道がシッカリしているようにも見える。とにかく門鉄局長以来、好人物の
小才子で通って来た大道良太先生に、どうしてあれだけの糞度胸があるのだろうとみんな....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ころがたのもしい」
と首を伸ばしてお艶をのぞきながら、
「御新造《ごしんぞ》、
小才子《しょうさいし》のはびこるこの世に、あんたあ珍しい大魚を釣り上げましたなあ....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
ット、たくまず、また程のよさ。 天草商事名うての智将連も、彼の前では格の違った
小才子にしか見えない。 しかし団子山苦心のカクテル功を奏して、さすがのサルトル....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
「フン。あの一也が。そうだったか」 花田はフキゲン千万な面持だった。 「あの
小才子には困ったものさ。同じ兄弟にも色々あるものだ。キョロ/\と気をまわしてばか....
「教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
卒にあちらへ行ってはお追従《ついしょう》をいい、こちらへ来ては体裁能くやっている
小才子を以て、教育の目的を遂げた者とはいわぬ。先ず己れの修むべきところのものは充....
「今世風の教育」より 著者:新渡戸稲造
はない。しかし残念ながら今日《こんにち》の日本の社会はこういう奴が沢山にあって、
小才子《こざいし》の天下になっている。しかし
小才子の時代は長く続くものでない。今....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、尊氏と和して、時局を収拾すべきであると、賢者顔して、堂上へ献言した、おかしげな
小才子も、先頃にはあったという。ははははは。河内どのには、何と思われるな」 正....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
に沈思して、いやそうでないとも考えた。世上の智者策士と呼ばるる者多くは軽薄であり
小才子である。官兵衛にはそれがない。情弊がある。正直さがある。ばか正直ともいえる....