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「小技〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小技の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
「ついとおし」という石橋だの、「鬼ヶ城」という鍾乳洞を見ることが出来るが、そんな小技巧は、山岳景に重きを加えるほどのものではないとして、石灰岩質の大山岳は、日本....
劉海石」より 著者:田中貢太郎
したが、君は仙人になったのじゃないかね」 海石は笑って言った。 「師匠について小技を習ったまでだ、仙人じゃないよ」 滄客はその師匠のことを訊いた。海石は言っ....
画室の言葉」より 著者:藤島武二
って追求の筆を止めるべきではないのである。油絵を描く場合、この本質を忘れて如何に小技巧を弄しても、それは決して堂々たるタブローとはなり得ないのである。 修正を....
映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
う音的効果もあまりわざとらしくないようにうまく取り入れられている。しかしそういう小技巧だけならば何も、この「モロッコ」に限らず、少し気のきいた映画には至るところ....
映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
写されて、今まで回っていたエンジンのクランクがぴたりと止まる。これらはまねやすい小技巧ではあるがやはりちょっとおもしろい。 バスチアンとイドウとが氷塊を小汽艇....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
十九世紀の予言者であり、文明史上の偉人であり、絶世の批評家であるラスキンが、この小技曲芸をとらえて、日本の文明を評論した無邪気なる誤謬《ごびゅう》と浅見とに、憤....
かの女の朝」より 著者:岡本かの子
地で見て来たような大小の文化住宅が立ち並んでいる。だが、かの女|等は、此の日本の小技工のたくみな建築が、寧ろ伯林のよりも効果的だと考えられるのである。日本で想像....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
おうさとうりょう》」の才であっても、これを利用もせず懶惰《らんだ》に日を送れば、小技《しょうぎ》小能《しょうのう》なるいわゆる「斗※《とそう》の人《ひと》」で正....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
することが出来るだろうが、それにしても、致命的なものではない。そんな婦女子のする小技が、どうして発達するいわれがあろうと反駁する。 それに答えて、また一方は、....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
これは、いつも、議論になることだったが、槍の者にいわせると、 「戦場では、平常の小技の稽古などは、役には立たぬ。――武器は、体に扱える程度に、長いほど利である。....