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小政
「小政〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小政の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
大なるものは成るに難く、小なるものは成るに易い。我らも甲らに似せて穴を掘り、一の
小政社を結んで、東京の諸先輩に先んじて式を挙げようではないか」といった。この政社....
「惜別」より 著者:太宰治
やはり矢島にクラス会幹事の名誉職を奪われたのがくやしいのだ。それでこの失意憂鬱の
小政治家は、このたびの矢島の手紙を問題化させて、矢島に幹事辞職を迫り、かわって自....
「明日の知性」より 著者:宮本百合子
と目前に希望をあたえ、気休めをあたえるものにすがりつき、いかがわしい予言者だの、
小政党だのが続々頭をもたげた。 ヒトラーのナチスも、はじめはまったくその一とし....
「それらの国々でも」より 著者:宮本百合子
たヒットラーというオーストリアの軍曹がナチスという政党をひきいて現れた。地方的な
小政党であったナチスを一九三三年の選挙で第一党にした背後の力は、国内では軍需生産....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
言葉に対して特別な注文を有っている。フランスやスペインのように、少なくとも複雑な
小政党対立の関係がある時に限って、氏は人民戦線という言葉を使うことを許可するもの....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
象的であり、要は実行如何にある、などと称する政党人がいるとしたら、彼等は大政綱と
小政綱(?)との区別を知らぬものと云う他あるまい。特に、中央航空行政機関の新設と....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
人物なれば、少しくその給料を豊にしてこれを遇すべしとて、学識の深浅を問わずして、
小政談の巧拙をもって品評を下す者あり。双方ともに政治の熱心をもって学校を弄《もて....
「瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
蘭《オランダ》、白耳義《ベルギー》のごとき小国が、仏独の間に介在《かいざい》して
小政府を維持するよりも、大国に合併《がっぺい》するこそ安楽《あんらく》なるべけれ....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
ってはなおこれよりも見苦しきことあり。幕府はもちろん、三百諸侯の領分にもおのおの
小政府を立てて、百姓・町人を勝手次第に取り扱い、あるいは慈悲に似たることあるもそ....
「このたび大阪」より 著者:古川緑波
馳走になる。燕巣にはじまる此の一コース、頗るよかった。二十四日 酔後、南のすし屋
小政へ。ここも、おどりは売切れで、つまらない。平目、穴子など食う。二十六日 昼食....
「森の石松」より 著者:山中貞雄
水一家で一番強いのは大政だ」 「そうか……じゃ二番目に強いのは」 「二番目は
小政だよ。清水港は鬼より怖え、大政
小政の声がするって唄にもあるじゃねえか」 「....