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小数
「小数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
「だから何がっていわれればそれまでだが……それまでだから一つあげましょう。循環
小数みたいですね」
もとよりそこに盃洗などはなかった。渡瀬は膳の角でしずくを切....
「蠅男」より 著者:海野十三
とない怪人だったのである。さて、いかなる怪人であったろうか。それを知るのは、極く
小数の人々だけだった。しかも彼等は蠅男の正体を語るを好まないか、またはそれを語る....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
く犠牲者が運ばれるのであろう。キラキラ輝くメスや鋏や、小形の鋸や金属製の槌や、大
小数本のピンセットや、白布を入れた銀の手箱などが、その傍の卓の上に、整然として置....
「運命」より 著者:幸田露伴
文は老将にして、太祖創業の功臣なり。かつて張士誠に当りて、長興を守ること十年、大
小数十戦、戦って勝たざる無く、終に士誠をして志を逞しくする能わざらしめしを以て、....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
雷は次第に遠退いて、かえって蛇の穴の上に落ちた。天が晴れてから見ると、そこには大
小数十匹の蛇が重なり合って死んでいた。 白帯の人 呉の末に、臨海の人が山....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
から、二二が四で、四です。反比例だから、この四の逆数《ぎゃくすう》は、四分の一。
小数にして〇・二五です。これでいいでしょうか」 「計算はいいですが、その意味はど....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
したのであるから、習ったといえばいえないこともないかも知れない。そのほかに分数や
小数を習い、代数も少し習ったが、その文字などは子供が書いたように拙いものである。....
「青春論」より 著者:坂口安吾
、と一口に言ってしまえば簡単だけれども、そんな覚悟というものは一世紀に何人という
小数の人が持ち得るだけの極めて稀れな現実である。 常に白刃の下に身を置くことを....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
★ 最上清人は近ごろ人間の顔の見方が違つてきた。 以前は
小数の「不可能型」といふものを愛してをり、つまりこれは哲人の顔なのである。その他....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
禍をまぬがれたらと亮作は思った。今の彼の運命は逆転してしもうのである。家をもてる
小数の一人となるかも知れない。 町の中の別荘とちがって、野口の住居は平野のドン....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
しょう」 「参詣人は太駄の山里では年に四五十人見かける程度だと申しましたが、その
小数の参詣人であなた方の生計が立つのですか」 「峯から峯を伝ってくる人、そして、....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
かった事を示しているではないか。 考えても、考えても、考え切れぬ事である。循環
小数のように、結局は元の振出しに戻って来るのだ。 ああ、私は早くこんな問題を忘....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
――― 0 (4)★ 循環
小数 ┌───┴───┐ ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
しはじめた。 最初に手をつけた三問だけは、わけなく出来た。次に手をつけたのが、
小数や分数がごっちゃになっている計算問題だった。ところが、これがやってみると見か....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
は違うのである。自分の作ッた米やナスは人の物よりも品質がよいなどと語るのは極めて
小数で、たいがい酔っ払うと、吉田がなんだ、片山の奴のあのザマは何だ、オレに天下の....