小普請入り[語句情報] » 小普請入り

「小普請入り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小普請入りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幻談」より 著者:幸田露伴
というのに入る。出る杙《くい》が打たれて済んで御《お》小普請、などと申しまして、小普請入りというのは、つまり非役《ひやく》になったというほどの意味になります。こ....
箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
い。一生うもれ木と覚悟しなければならない。年の若い外記が自分から進んで腰抜け役の小普請入りなどを願う筈がないのは、彼が日ごろの性質から考えても判っている。これに....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
という人は今年三十七の御奉公盛りですが、病気の届け出でをして五六年まえから無役の小普請入りをしてしまいました。学問もある人で、若い時には聖堂の吟味に甲科で白銀三....
丹下左膳」より 著者:林不忘
…ちょうど司馬の屋敷の真下に当たるところにちょっとした空地がございます。 もと小普請入りの御家人の住居だったのが、あまり古びたのでとりこわし、まだそのままにな....
丹下左膳」より 著者:林不忘
れるこの家に今宵とぐろをまいている連中は、元小《もとこ》十人、身性が悪いので誘い小普請入りをいいつかっている土生仙之助を筆頭に、いずれも化物に近い変り種ばかりで....
西瓜」より 著者:岡本綺堂
柳島に近いところに住んでいる小原数馬という旗本屋敷から受取ったものである。小原は小普請入りの無役といい、屋敷の構えも広いので、裏のあき地一円を畑にしていろいろの....