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小景
「小景〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小景の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「秋日記」より 著者:原民喜
、春さきにはうらうらと陽炎《かげろう》が燃え、雲雀《ひばり》の声がきこえた。その
小景にこころ惹《ひ》かれ、妻に話したのも、ついこのあいだのようだったが、そこのと....
「亮の追憶」より 著者:寺田寅彦
はいった。同じ写生帳の後半にはそこの寄宿舎や、日奈久温泉、三角港、小天の湯などの
小景がある。日奈久の温泉宿で川上眉山著「鳰の浮巣」というのを読んだ事などがスケッ....
「青年」より 著者:森鴎外
う内界が等閑にせられる。平凡な日常の生活の背後に潜んでいる象徴的意義を体験する、
小景を大観するという処が無い。そう云う処のある人は、Simmel なんぞのような....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
地理的には遠く、歴史的には近い。 両国共通の言語でちょっとこんな判じ物みたいな
小景が出来るくらいだ。 彼は Raxa の「まんと」の「ぼたん」をかけていた。....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
うな黄色な一すじが、雨に洗われて鮮やかに見えるのは、菜の花であろう……。
雨日
小景《うじつしょうけい》。
左膳は、その一眼にこれらの風情をぼんやりと映して、....
「日記」より 著者:宮本百合子
り開ききり、夜の間にしぼんでしまった。 十一月十二日(月曜) 救護会のために「
小景――ふるき市街の回想」と、「母の膝の上に」This Freedom の紹介を....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
た人の不遇思うべしである。 蒲公英《たんぽぽ》の忘れ花あり路《みち》の霜《しも》
小景小情。スケッチ風のさらりとした句で、しかも可憐《かれん》な詩情を帯びてる。 ....