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「小札〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小札の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
うな形をした、金属が覗いているのに気が付いたからだった。取り出してみると、輪形に小札がぶら下っていて、それには薬物室と書かれてあった。 「タルチュフと紛失した薬....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
隊だとか車隊だとか云う恐ろしいものがある。鉄騎隊と云うのは、全身を鱗のような鋼の小札《こざね》で被っていて、只眼と口を除く外は殆んど不死身と云っていい位に武装し....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て来なさるがよい」 遊行上人はこういって、座右《ざう》の箱に入れてあった名号の小札を一掴《ひとつか》み無造作《むぞうさ》に取っておしいただくと、肩衣袴《かたぎ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
出したから、先の宿まで寝て行った。そのはずだ、稽古道具へ、箱根を越し、水戸という小札を書いて差して置いたものだから、うまくいったのだ。 おれが思うには、これから....
私本太平記」より 著者:吉川英治
と軒ばを接しあった長屋の一|聚落が騒音とともにあった。――染屋、革はぎ、飾り師、小札鍛冶、弓師、鎧師など、すべて武具の一大|工廠ともいえる職人町の横丁だった。 ....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
そのあとで、その人が脱いで行った小袖や肌着を畳んでは、それに遺書やら遺品も添えて小札を付け、たんねんに紙縒で括っていたのであった。――するとそのうち、潮田又之丞....