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「小束〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小束の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
氷蔵の二階」より 著者:宮本百合子
――一人で暮すの全く厭よ、お浸しがたべたいと思って小松菜買うでしょう? どんなに小束買ったって一度で食べ切れないから、翌日もまたその翌日も小松菜ばっかり食べてい....
白くれない」より 著者:夢野久作
聞いて振り返る処を、抜く手を見せず袈裟掛けに斬り倒ふし、衣服を剥ぎて胸を露はし、小束を逆手に持ちて鳩骨を切り開き、胆嚢と肝臓らしきものを抉り取りて乙女の前垂に包....
野道」より 著者:幸田露伴
離れて馬頭観音が有り無しの陽炎の中に立っている、里の子のわざくれだろう、蓮華草の小束がそこに抛り出されている。いいという。なるはど悪くはない。今はじまったことで....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
え畜生、いめえましい!」身を飜すと貧乏神は庭へ向かって走り出した。 ヒューッと小束が飛んで来る。パッと渋団扇で叩き落す。次の瞬間には貧乏神の姿は部屋の中には見....
善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
出た。 「えいッ」と再び掛声あって、隣室の障子を婆裟と貫き閃めき飛んで来た一本の小束! 若侍は束で受けたが切先逸れて肘へ立った。 「あっ」と云う声を後に残し、若....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
とはならぬ!(と言う間に、段六は走って外へ出て行ってしまう)こら、止れ、ムツ!(小束を抜いて開いたままの戸口へ向ってパッと右手をひらめかす) お妙 (同時に)あ....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ならぬ! (という間に、段六は走って外へ出て行ってしまう)こら、止れ、ムッ! (小束を抜いて開いたままの戸口へ向ってパッと右手をひらめかす) お妙 (同時に)あ....