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「小松島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小松島の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小さな旅」より 著者:富田木歩
堤の桜は悉く葉になって一片の落花さえ止めない。俥は家路へ真っ直ぐに辿る。私はふと小松島附近の青蘆が見たくなったので「家につくまでに暮れるでしょうか」と訊くと良さ....
夏の町」より 著者:永井荷風
地《だいち》の料理屋の桟橋《さんばし》、橋場《はしば》の別荘の石垣、あるいはまた小松島《こまつしま》、鐘《かね》ヶ|淵《ふち》、綾瀬川《あやせがわ》なぞの蘆の茂....
水のながれ」より 著者:永井荷風
《ことといばし》が架《か》けられて、これは今戸へ通う渡しと共に廃止された。上流の小松島から橋場《はしば》へわたる渡船も大正の初めには早く白鬚橋《しらひげばし》が....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ウーム……それから」と、笑壺にいって一心に聞く。 「その十九日の朝、棟梁が突然、小松島に長崎型の船が入っているから、仕事のために見ておこうといって出かけました。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
りへ、一書を手渡した。 密書には“唐梅”の朱印がおしてあった。 これは阿波の小松島から勝浦ノ庄へかけて蟠踞している岩松経家という豪族にして海賊でもある家の定....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ないことが多いので考えさせられている。たとえば、大風浪の中を、今の大阪から阿波の小松島市附近まで、わずか四時間で着いたことになっているが、いくら追風でも潮流に乗....
春泥」より 著者:久保田万太郎
…しまいにはへんな気になりました。――三十分ばかりいて匆々外へ出ました。――で、小松島から蒸汽に乗……ったのはいゝんですが、これがまた、勘定するほどしか乗客があ....