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小板
「小板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小板の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
た蓋様のものであった。そして、その金属の蓋の真ん中を打ち抜いて、円いセルロイドの
小板が嵌め込んであるものであった。が、それも矢張り血潮に染っていた。 ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の壁には鬢附け油が堅いのと軟かいのとを板に附けてある。客は毛受けという地紙なりの
小板を胸の所へ捧げ、月代を剃ると、それを下で受けるという風で、今と反対に通りの方....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
。 親方はかくしからナイフを出して、いまの板きれの両側をけずって、同じ大きさの
小板を十二本こしらえた。 「わたしはこの一本一本の板に一つずつの字をほってあげる....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
あって、玉琴《たまごと》の名手と聞いていた人の名をいって見た。 ゆきずりの、我
小板橋《わがこいたばし》しら/\と、 一重《ひとえ》のうばら、いづくより流れかよ....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
を出した。それには左の端に点のある三角形が書いてある。扉を調べると、三角形の鉄の
小板が四隅にある。そしてその板には大きな釘が打ちつけてある。左の端の
小板の釘を動....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
て扉口を調べにかかったが一目見て愕然として戦慄した。一目瞭然、扉の羽目板は六枚の
小板を合せたものであるが、その一番左手の板が変な具合に嵌っておる。近よってよくよ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
薄れながらも手に取るように聞こえて来るばかり――。 剃り道具を載せて前へ捧げた
小板を大儀そうにちょっと持ち直したまま蒸すような陽の光を首筋へ受けて釘抜藤吉は夢....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
然|衂《じっ》血、吐血、下血、創傷再出血を起こして死亡した。これは還流血液中の血
小板が破壊され、出血性素因を生じたものと思われる。兎での実験がある。 朝には秋....