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小林多喜二
「小林多喜二〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小林多喜二の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
吾は落第生だというのだ。軽風俗文学は落第生文学になるわけだ。妙な比較だが、漱石や
小林多喜二は優等生だ。藤村も山本有三もだ。これによると、軽風俗の文学にモラルがあ....
「窪川稲子のこと」より 著者:宮本百合子
ことになっていてステーションまで皆を送りに行ったら、丁度前の日保釈で出たばかりの
小林多喜二が、インバネスも着ず大島絣の着物の肩をピンと張って、やっぱり見送りに来....
「落ちたままのネジ」より 著者:宮本百合子
るにしろ、先ず自己というものの意識、それを確立しようとする欲望から出立することは
小林多喜二の日記を見てもわかる興味深い事実である。日本のようなインテリゲンツィア....
「「ゴーリキイ伝」の遅延について」より 著者:宮本百合子
は、ゴーリキイの盛大な葬送の光景を写真で見てプロレタリア作家としての幸福を思い、
小林多喜二の不幸な生涯の終りを思いくらべた、何という違いであろう、と感慨がのべら....
「新しい文学の誕生」より 著者:宮本百合子
という疑問と、何故? という問いかけである。バルザックの世界、トルストイの世界、
小林多喜二の世界の底に、一つの、どうして? が存在する。この根本的な疑問を、それ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
いるのは組織されるプロレタリア階級大衆のことだ。文学の大衆化とはだから、大分前に
小林多喜二らがハッキリいった通り、文学を大衆にまで持ち込むと共に、大衆を文学にま....
「解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
されなければなるまい。それまでは「コップ」や「ナップ」で公然と文筆活動をしていた
小林多喜二、宮本顕治その他の人々が、一九三二年三月以後はこれまでの活動の形をかえ....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」より 著者:宮本百合子
い母斑のようにあつかわれても来ている。民主主義文学運動がはじまってから蔵原惟人、
小林多喜二、宮本顕治にふれて、当時の検事局的に歪曲された「政治的偏向」批判をその....
「人を殺す犬」より 著者:小林多喜二
人を殺す犬
小林多喜二 右手に十勝岳が安すッぽいペンキ画の富士山のように、青空にクッキリ見....
「雪の夜」より 著者:小林多喜二
雪の夜
小林多喜二 一 仕事をしながら、龍介は、今日はどうするかと、思った。....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
かの推進力として価値あるものをもたらした人々は、北村透谷、二葉亭四迷、石川啄木、
小林多喜二など、誰一人として「抽象的な情熱」をもって語り、それを宣伝した人はなか....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
蛇というような、あたじけないのでした。ではお風邪をお大切に。
おっかさん――
小林多喜二の母。
二月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
足りない。作品全部を引用しなければならない。例えば葉山嘉樹の「海に生くる人々」、
小林多喜二の「蟹工船」、徳永直の「太陽のない街」などを全部引用しなければならない....
「農民文学の問題」より 著者:黒島伝治
扱った作品等は、プロレタリア文学には幾つかある。立野信之、細野孝二郎、中野重治、
小林多喜二等によって幾つかは生産されている。そこには、あるいはこく握のたしかさを....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
」「不在地主」等の比較的まとまった作品を発表して、プロレタリア身辺小説を掲棄した
小林多喜二はこの方面における第一の功労者といって差し支えなかろう。彼の地位は正統....