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「小梅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小梅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
んじて受けなければならぬ。およそ「胸の煙は瓦焼く竈《かまど》にまさる」のは「粋な小梅《こうめ》の名にも似ぬ」のである。スタンダアルのいわゆる amour-pas....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
とか向島押上町とかいろいろに分かれたようですが、江戸時代はすべて押上村で、柳島と小梅のあいだに広がって、なかなか大きい村でした。押上の大雲寺といえば、江戸でも有....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が暮れたので途中から帰った。そうして、親子相談の末、きょうも、長三郎は小松川から小梅、綾瀬、千住の方面に向かい、父の長八も非番であるので、これは山の手の方角に向....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あいにくどいつも留守で手間取りました。だが、すっかり判りました。浅井の妾の親許は小梅の植木屋の長五郎、家《うち》は業平《なりひら》橋の少し先だそうです」 「よし....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は牛込神楽坂辺の坂井金吾という旗本屋敷に住み込んでいます。その曽根が二、三日前に小梅の光隆寺へ墓参に行きました。光隆寺は福田の屋敷の菩提寺ですから、命日というわ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
はねえ。それだ、それだ」 二人は手筈をしめし合わせて一旦別れた。半七はそれから小梅の知己をたずねて、夕七ツ(午後四時)を過ぎた頃に再び庄太の家をたずねると、と....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
にかけてあった菅笠を掻っさらって逃げたということが判った。その小僧は笠をかぶって小梅の方角へ行ったというのを頼りに、半七は向島の方へまた急いだ。 雨はもう止ん....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。 「やい、庄太。あの男のあとをつけろ」 葬式の出る頃に霰はやんだ。紋作の寺は小梅の奥で、半七も会葬者と一緒にそこまで送ってゆくと、寺の門内には笠を深くした一....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
毎日天気が悪いので、商売の方もあんまり忙がしくないもんですから、きのうの午すぎに小梅の友達のところへ遊びに出かけました。すると、その途中でひとりの女に逢ったんで....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
売りつけた医者坊主がます/\憎い奴のように思われて来ました。 糸屋の店では一旦小梅の親類の家へ立退いたので、久松も一緒に附いて行きました。場所柄だけに、店の方....
離魂病」より 著者:岡本綺堂
はあくる月の十三日である。きょうは盂蘭盆の入りであるというので、西岡は妹をつれて小梅の菩提寺へ参詣に行った。残暑の強い折柄であるから、なるべく朝涼のうちに行って....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
たいような、人品と骨柄とを備えていた。 「あッ」とお島は声を上げた。 「妾の……小梅の……寮のお部屋だわ! ……お菊と、叔父様と大日坊とがおられる!」 その時....
廿九日の牡丹餅」より 著者:岡本綺堂
いたので、家族も知らなかった。 閏七月二日の朝五つ時(午前八時)に金助の葬儀は小梅の菩提寺で営まれた。その会葬者のうちに延津弥との関係を知っている者があって、....
役者の一生」より 著者:折口信夫
をあらわに言い立てるのはまずいという遠慮もあったかも知れぬが、伊原青々園の仮名屋小梅(花井お梅)を源之助は自分で演じている。しかもこの事件が、彼の大阪行きの一番....
おせん」より 著者:邦枝完二
得になるんだ」 「その通りだ」 「おれァ、一|度、半蔵松葉の粧おいという花魁を、小梅の寮まで乗せたことがあったっけが、入山形に一つ星の、全盛の太夫を乗せた時だっ....