小梨[語句情報] » 小梨

「小梨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小梨の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
したと言伝えられる場所もある。 甲州境に近いところで、私達は人の背ほどの高さの小梨を見つけた。葉は落ち尽して、小さな赤い実が残っていた。草を踏んで行ってその実....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
。古くから山地の農民の間に実用されて来たように、おばあさんはその黄色な染料を山の小梨に取ることから、木槌で皮を砕き、日に乾し、煎じて糸を染めるまで、そういうこと....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
》に紅裏《もみうら》打ったる鎧下《よろいした》、色々糸縅《いろいろおどし》の鎧、小梨打《こなしうち》の冑《かぶと》、猩々緋《しょうじょうひ》の陣羽織して、手鑓《....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
べ》がありませんのよ。 今日も、朝からお天気がいいものですから、わたしは一人で、小梨平を通り、低い笹原を分けて無名沼《ななしぬま》へ遊びに参りました。 その途中....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
《しらほね》のお湯はその下にあるのですか」 やがて白骨の温泉場に着いて、顧みて小梨平《こきなしだいら》をながめた時は、お雪もその明媚《めいび》な風景によって、....
或る農学生の日誌」より 著者:宮沢賢治
あんざんしゅうかいがん》の露出《ろしゅつ》のところに集《あつま》った。どこからか小梨《こなし》を貰《もら》ったと云《い》って先生はみんなに分けた。ぼくたちはそこ....