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「小欲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小欲の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
件《あな》の糸口があるっておっしゃるんですかい」 「あたりめえよ。ひと口にいや、小欲が深すぎるんだよ。だから、あの軸物をもらったんで、もらうものならなんでもござ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
然に行き当たった者が相撲《すもう》上がりの長助で、不幸なことに、かれは少しばかり小欲に深い男でありましたから、検挙しながらわずかのそでの下で、とうとうご法をまげ....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
来るとすぐ祖母は激しくいった。だが、いかにも後家相《ごけそう》をした、色の黒い、小欲で眼の光っている、痩《や》せた長顔の、綿入れを三枚重ねて着て、もてるだけの荷....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
たかかる醜態を演じて、しかも交誼《こうぎ》を厚うする方便なりというか、大事の前に小欲を捨つる能《あた》わず、前途近からざるの事業を控えて、嚢底《のうてい》多から....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
かに欧米の下にあることを発見したるがごとし。商業に従事するものは、わが商人の小利小欲に汲々として大利を忘れ、公衆永久の信用を重んぜざるの弊あるを憂え、学術に従事....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ば考えるほど、いよいよ人生の真理を覚知し得て欣喜勇躍するのであります。 第五、小欲より大欲につきます。 仏教生活では、眼の前の惜しい、欲しい欲望の生活、すな....