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「小海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小海の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
単独行」より 著者:加藤文太郎
登る。権現岳避難小屋へ十三時間、第六日、八ヶ岳を縦走し本沢温泉へ八時間、一浴して小海へ下山、午後六時二十七分発にて小諸にいたり、荷物を置いて小諸発同十一時十分、....
道標」より 著者:宮本百合子
りぬいているらしかった。彼は伸子たちの注文はいつも自分できいた。きょうは、うまい小海老をたべさせた。フラスコ型のガラス瓶に入れて来るおきまりのうすい赤い葡萄酒の....
貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
になってから見つかった。 隣村の端れの沼に犬を抱いて彼は溺れていた。 沢山の小海老《こえび》の行列が、延びた髪の毛の間を、出たり入ったりしていたという。....
旅愁」より 著者:横光利一
と大見栄切ってわアわア一同を笑わせた。間もなく、オードオブルに混って茄だった小海老が笊に盛られて現れた。海に向った方のテーブルの上では、水から出されたばかり....
夜の靴」より 著者:横光利一
なことに興奮するほど、日日の生活が不安だったのだろうか。しかし、たしかに、釣餌の小海老を発見してからは私は勇気が出て来た。手で受ける半透明の海老一寸のこの長さは....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
いましょう。淡島です。あの島々と、上の鷲頭山に包まれて、この海岸は、これから先、小海、重寺、口野などとなりますと、御覧の通り不穏な駿河湾が、山の根を奥へ奥へと深....
重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
蹄にはきっとつぐみや鶸鳥が引掛かるが、自分のにはちっともかからなかった。鰻釣りや小海老釣りでも同様であった。亀さんは鳥や魚の世界の秘密をすっかり心得ているように....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
親とゆきました。太郎は咲枝ちゃんと安積。スエ子はこの三日間ばかり信州八ヶ嶽の麓の小海線という高原列車の沿線へ行き美しく日にやけてかえりました。私は家でギューギュ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
は在るのだと、わたしを信ぜしめるほどに暖かになって来た。船の周囲には、たくさんの小海蝦と共に、無数の小さな海月やうみうしなどが集まって来ているので、鯨のみえると....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
を見届けたのを知ると裳を元通り降して立ち上り、老紳士に云った。 ――今日のお昼は小海老を喰べに行きますの、オンフルールの、サン・シメオンへ。 ――承知しました、....
おりき」より 著者:三好十郎
ら折畳んだ地図を出す) 百姓 はい。……(りちぎに相手の言葉を待っている) 青年小海線と言うんですか……此の地図にゃ載ってないんで……野辺山という駅まで、まだよ....
樹氷」より 著者:三好十郎
本よこさねえような加減でやしてね……するうち、六、七年たって、そうだ、あれはもう小海線の汽車が海の口まで開通していやして、だいぶ便利になっていたっけが、私あちょ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
す」妻君「かけてあるソースは」お登和嬢「ソースはノルマンデと申して白ソースの中へ小海老の湯煮《ゆで》たのや西洋|菌《きのこ》に仏蘭西豆に西洋松露を混ぜたものです....