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小烏
「小烏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小烏の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海異記」より 著者:泉鏡花
菜に、煮たわ、喰ったわ、その数三万三千三百さるほどに爺の因果が孫に報って、渾名を
小烏の三之助、数え年十三の大柄な童でござる。 掻垂れ眉を上と下、大きな口で莞爾....
「十姉妹」より 著者:山本勝治
病的な流行の前に死滅し、そこには唯、露骨な殖金の一念ばかりがはびこった。にわかの
小烏屋が相継いで出来、遊人は忽ち役者の様に小鳥ブローカーとなり澄し、連日の小鳥の....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
) 権藤管八(村会議員) 斎田初雄(小学教師) 畑上嘉伝次(村長) 伝吉(博徒)
小烏風呂助(小相撲) 穴隈鉱蔵(県の代議士) 劇中名をいうもの。――(白山剣ヶ峰....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
聞いていた。噂に聞いたところによれば、源氏の髭切膝丸《ひげきりひざまる》、平家の
小烏丸《こがらすまる》にも匹敵するほどの名剣であるそうな。しかし誰が行っても見せ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
る三次平野や、めぐり流れる川々のパノラマが剥げ展がって行く。 やアハれ 朝まにゃ
小烏、霧をはらえ こんな唄を唱って木樵りが下りて行く。 夏から秋にかけて霧は....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
伝説中の人物ではなく、実在した人物であり、その鍛えた刀も残っておる、平家の重宝|
小烏丸などはそれであり、我が家にもかつて一振り保存したことがあったと主張し、激論....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
がっていった師匠の圓生が、なんと今夜最終に圓朝自身鳴物や道具を遣って演るはずの「
小烏丸」をそっくりそのまま丸ごかしに素噺《すばなし》として喋ってしまったからだっ....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
たり。長さは三寸に足らず。指先のあとは人ののように明らかには見えずという。 五八
小烏瀬川の姥子淵の辺に、新屋の家という家あり。ある日|淵へ馬を冷しに行き、馬曳の....