小狐[語句情報] » 小狐

「小狐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小狐の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ごん狐」より 著者:新美南吉
山の中に、「ごん狐《ぎつね》」という狐がいました。ごんは、一人《ひとり》ぼっちの小狐で、しだの一ぱいしげった森の中に穴をほって住んでいました。そして、夜でも昼で....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
例の金時計をぶら垂《さ》げていたという、私の家《うち》とは遠縁の、変な苗字だが、小狐《おぎつね》三平という人の家《うち》だ。招魂社の裏手の知れ難《にく》い家《う....
葛の葉狐」より 著者:楠山正雄
大ぜいかかりますと、狐は驚いて、牝牡の狐はとうとう逃げてしまいましたが、まだ若い小狐が一|匹逃げ場を失って、大ぜいに追われながら、すばやく保名の幕の中まで逃げ込....
物のいわれ」より 著者:楠山正雄
いました。 すると、獅子がおこって、 「生意気をいうな。ちっぽけな国に生まれた小狐のくせに。よし、そこにじっとしていろ。一つおれがうなってみせてやるから。きさ....
白木蓮」より 著者:豊島与志雄
撥音は鮮かに冴えてくる。――そのように私が感ずるのも、酔い痴れた悲痛な心情から、小狐丸の名剣などに憧れる故であろうか。それとも、一片の清純な愛情を喜美子に寄せて....
雪渡り」より 著者:宮沢賢治
雪渡り その一(小狐《こぎつね》の紺三郎《こんざぶろう》) 雪がすっかり凍《こお》って大理石よ....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
けり 石を打狐|守《も》る夜の砧かな 蘭夕狐のくれし奇楠《きゃら》を※《たか》ん小狐の何にむせけん小萩原 小狐の隠れ顔なる野菊かな 狐火の燃えつくばかり枯尾花 ....
二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
*107 「ランボオは新しい詩の世界の扉をひらいた」と、虎の威をかる小狐どもが「尖端文学」の旗を掲げて、彼を先祖に祭りあげる。彼の詩は彼独りのものだ....