小玉[語句情報] » 小玉

「小玉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小玉の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
会館で、薬物学会の幹部連中が、やられちまいました。松瀬博士以下土浦、園田、木下、小玉博士、それに若い学士達が四五人、みな今暁息をひきとったそうです」 「うん、松....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
う趣向。深川へ申付けました芸者は、極頭だった処の福吉、おかね、小芳、雛吉、延吉、小玉、小さん、などという皆其の頃の有名の女|計り、鳥羽屋五蝶に壽樂と申します幇間....
少年探偵長」より 著者:海野十三
の少年が、そろって、前へ近づいた。その中には春木少年の顔が交っていた。その外に、小玉君、横光君、田畑君の三少年がいた。 「どうしたの。いやに改まっているね」 ....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
え。」 「分りましたわ。」と、森で受けた。 「……諏訪――の海――水底、照らす、小玉石――手には取れども袖は濡さじ……おーもーしーろーお神楽らしいんでございます....
野道」より 著者:幸田露伴
も上品な佳い瓢だった。そして底の縁に小孔があって、それに細い組紐を通してある白い小玉盃を取出して自ら楽しげに一盃を仰いだ。そこは江戸川の西の土堤へ上り端のところ....
錦木」より 著者:宮本百合子
てしにたいような、立って動かぬしとみ戸に影うすくよって聞く人は声なくて只阿古屋の小玉が頬に散る。余韻を引いて音はやんだ、人はまだ動かぬ。 (五)....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
。 28 洵に異風な人達であった。 大方の者は赤裸で、茜の下帯をしめている。小玉裏の裏帯を、幾重にも廻して腰に纏い、そこへ両刀を差している。 つかみ乱した....
議会見物」より 著者:佐藤垢石
黒かった。当時、高田は宇都宮の花柳街にこもつこ家というのがあって、そこの抱え妓の小玉と呼ぶ甚だ小柄な若い子を後援していたが、この元気ではいまでも若い子を贔屓にす....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
組という暴民のことは「室町殿日記」にも見え、 ――その装束は、赤裸に茜染の下帯、小玉打の上帯を幾重にもまはしてしかとしめ、三尺八寸の朱鞘の刀、柄は一尺八寸に巻か....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
一筆啓上せしめ候」、遠江国においては ツントイツツブニシュマケタ というとある。小玉銀五粒と二朱負けたというのだから、これは明らかに博奕のことで、今でも信州の大....