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「小生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
に依頼しおき候えば同君につきせいぜい御勉強しかるべくと存じ候同君は御承知のとおり小生会心の一友年来起居をともにしその性格学殖は貴女においても御知悉《ごちしつ》の....
海異記」より 著者:泉鏡花
の筒袖、どこの媽々衆に貰ったやら、浅黄の扱帯の裂けたのを、縄に捩った一重まわし、小生意気に尻下り。 これが親仁は念仏爺で、網の破れを繕ううちも、数珠を放さず手....
深夜の市長」より 著者:海野十三
さん浅間さん」と呼び声がする。ふりかえって見ると、これが小倉服を着た僕らの部屋の小生意気な給仕であった。忌々しいながら、僕は直ちにもとの「浅間信十郎」に還元して....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
(茂輔)、角田(喜久雄)、湊(邦三)、村上(元三)、鹿島(孝二)、摂津(茂和)、小生の八名集まる。 今日は宿題を検討する予定なりしが、それよりもソ連の参戦、原....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
。 博文館は此の二十五年間を経過した。当時本郷の富坂の上に住っていた一青年たる小生は、壱岐殿坂を九分通り登った左側の「いろは」という小さな汁粉屋の横町を曲った....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
ていない様子に見えた。 「やあ、そのとおり、それが図星でございますよ。余――いや小生はこのたびぜひとも博士にお願いをして、毒瓦斯をマスターいたしたいと決心しまし....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ーとして活躍した人であったから、その素人ばなれのした実力がものをいって、たちまち小生意気な生徒たちの口を黙らせてしまったのである。 空虚の棺桶は、ローマの国会....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
ので、それがわかるまでは積極的に賛成の意を表することができない。しかし、便宜上、小生の名まえを使うことが何かの役に立てば、それは使つてもいいが、ただしこの場合は....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
由承わり申候。もし学究の仕事と生活とを御了知遊ばされたき御思召に有之、かつ実験は小生室にて御覧に入るるため、狭き階段を上り給うの労を御厭い無之候わば、是非御来臨....
瘠我慢の説」より 著者:榎本武揚
間敷哉、又は立論之旨に付御意見は有之間敷哉、若しこれあらば無御伏臓被仰聞被下度、小生の本心は漫に他を攻撃して楽しむものにあらず、唯多年来心に釈然たらざるものを記....
妖怪報告」より 著者:井上円了
月十九日夜、夢中に現見せる奇事なれば、ここに記載して読者の参考となす。 拝啓、小生は小鳥類を餌養し、籠中に運動し、余念なく時節につれて囀啼するを見聞し、無上の....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
ず。過日|発兌の『明教新誌』上に、三田某氏の寄せられたる一書あり。その中に曰く、小生、一夕某氏の宅を訪いしに、老幼男女相集まり、コックリ様の遊戯をなすを目撃せり....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
かった。誰かに精しく訊いてから出直すつもりでいると、その中に一と月ほど経って、「小生事本日死去仕候」となった。一代の奇才は死の瞬間までも世間を茶にする用意を失わ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
今日は支那の十二月二十八日にて学校も冬期休業中ゆゑいたって閑散なるべき理窟なれど小生の職務は学堂庶務会計一切の事宜を弁理するにありと支那流にては申す職掌ゆゑ日曜....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
今度の読書の材料豊富感謝奉り候、小説に御精根傾けあらるる事尊敬慶賀無上に御座候、小生晩春よりかけて元気|無之候、今度元気回復いたしたし、万々頓首、」と述べてある....