小百合[語句情報] » 小百合

「小百合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小百合の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放生津物語」より 著者:田中貢太郎
たあんねん坊の麓に出ると云うぶらり火のことであった。ぶらり火は佐々内蔵介成政が、小百合と云う愛妾と小扈従竹沢某との間を疑って、青江の一刀で竹沢を斬り、広敷へ駈け....
源氏物語」より 著者:紫式部
えた。老いた博士たちは遠くからながめて源氏の美に涙を流していた。「逢はましものを小百合葉《さゆりば》の」という高砂の歌の終わりのところになって、中将は杯を源氏に....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
れは新鮮で、いい匂いがして、生々としたそよぎを送ります。自分に向って、かざらしの小百合よ、と思うのよ、いまのまさかに、どんな顔して気持でいるのかよと思うのよ。 ....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
の村はむら気のむら、三十前から綱では行かぬ恐ろしの腕と戻橋の狂言以来かげの仇名を小百合と呼ばれあれと言えばうなずかぬ者のない名代の色悪変ると言うは世より心不めでたし不めでたし....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
翫、福助の一座で、一番目は「佐々成政」、二番目は「め組の喧嘩」であった。一番目の小百合殺しは一向問題にならなかったが、二番目の角力と鳶の者の喧嘩は座方の宣伝が頗....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
に取かかる。これは今から十七八年以前の昔話と御承知あれ。 北国をめぐる旅人が、小百合火の夜燃ゆる神通川を後に、二人輓きの人車に揺られつつ富山の町を出て、竹藪の....