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小盾
「小盾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小盾の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
やく、太郎のひざの下からはね起きた。はね起きると、すばやく倒れた遣戸《やりど》を
小盾《こだて》にとって、きょろきょろ、目を左右にくばりながら、すきさえあれば、逃....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
き冷汗を透して、再び光った。 次の瞬間、銑吉の身は、ほとんど本能的に大榎の幹を
小盾に取っていた。 どうも人間より蝉に似ている。堂の屋根うらを飛んで、樹へ遁げ....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
好くなります」もないもんだ。この大勢の人達は人を食おうと思って陰になり陽になり、
小盾になるべき方法を考えて、なかなか手取早く片附けてしまわない、本当にお笑草だ。....
「霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
向こう鉢巻をもって、勉強家は字書をもってこの問題を超越している。ある人は「粋」の
小盾に隠れてこの悶を野暮と呼び、ある人は「理想」の塹壕に身を沈めてこの煩を病的と....