小篇[語句情報] »
小篇
「小篇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小篇の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
である。渡辺氏「山晴れ」は農村青年と売られて行く農村の娘との悲劇を牧歌的に抒した
小篇、栗林氏「新学期」は農村学童が先生から貰った学用品を、泥棒したのだと思い込ん....
「作家のみた科学者の文学的活動」より 著者:宮本百合子
もった現実把握の態度であるかを云うには及ばないのである。 「無罪の判決」という一
小篇探偵小説の中に、なかなか無邪気ならぬ或る種の現代文化の動向を反映しているこの....
「旭川から」より 著者:宮本百合子
るとき、その雑誌に一篇の童話が載った。そんな雑誌としては珍らしい何かの味をもった
小篇でその作者の小熊秀雄というひとの名が私の記憶にとどまった。北海道から送られて....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
せるように仕向けるんでげす。長篇大作が必ずしも優れたりという儀ではがあせん、中篇
小篇に優れたものが多くこれ有るんでげすが、とりあえず、長篇大作をペロに(ペロとは....
「死刑囚最後の日解説」より 著者:豊島与志雄
きおこしたかは、作者自身が一八三二年に書いている『ある悲劇についての喜劇』という
小篇によっても、ほぼ推察することができる。 この『ある悲劇についての喜劇』は、....
「二十一」より 著者:坂口安吾
ミさん時々やって来てのぞきこみ、フンと言って僕を睨みつけて帰って行く。夕方までに
小篇三ツ書いた。オカミさんは原稿を受取って読むふりをしていたが、芸者だの女中なん....
「音楽界の迷信」より 著者:兼常清佐
のなかった時代だと思う。私はジョルジュ・サンドの役が買いたかった。 附記 この
小篇は当時方々から多少の反駁を被ったものである。この
小篇の基礎になった実験は、私....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
を往復する荷船の生活を描いた可憐《かれん》なる彼《か》の『ラ・ニベルネエズ』の一
小篇を思出すのである。今日の永代橋には最早や辰巳《たつみ》の昔を回想せしむべき何....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
哀切を描きながら、一面にまた彼の皇室観、宗教観、人生観なども余していない。あんな
小篇ではあるが初めからしまいまで、一大音楽を聞くような思いに人をひき入れてゆく。....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
ねて希望するところであったから、早速筆を執って「特殊部落区別撤廃の要」と題する一
小篇を起稿し、その論文はただちに客臘十一月発行の「日本魂」誌上に登載せられた。と....