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小紙
「小紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幻談」より 著者:幸田露伴
《ぜんにょ》が功徳《くどく》のために地蔵尊《じぞうそん》の御影《ごえい》を刷った
小紙片《しょうしへん》を両国橋《りょうごくばし》の上からハラハラと流す、それがケ....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
け、ちょうど蚤をつぶすような工合にこの微細な朱唐紙の切片を紙面に貼り付ける。この
小紙片がすなわち不審紙である。不審の箇所をマークする紙片の意味である。噛み切る時....
「道標」より 著者:宮本百合子
るえた。
伸子は、保の勉強部屋の入口の鴨居に貼られているメディテーションという
小紙に、あんなに拘泥していた。いつだってそれを気にしていた。だけれども、それだか....
「蕎麦の味と食い方問題」より 著者:村井政善
のです。雨の日などは器の上に雨のかかっていることもあり、薬味の小皿の上に広告式の
小紙をかぶせては来るも、その紙もぬれているという次第です。また風の強い日に少し遠....
「小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
くおじぎをしては私を見上げる彼の悲しげな眼を見ていた私は、立って居室の用箪笥から
小紙幣を一枚出して来て下女に渡した。下女は台所の方に呼んでそれをやった。 私が....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
も見えない。これはありがたいと感謝しながら話を進めているそこへ、傍の幹部の席から
小紙片が渡された。見ると、「話は予定の時間より三十分や一時間長くなってもよろしい....