小紫[語句情報] » 小紫

「小紫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小紫の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
ぬいて、気立《きだて》が粋《すい》で」とはこの事である。かくして高尾《たかお》も小紫《こむらさき》も出た。「いき」のうちには溌剌《はつらつ》として武士道の理想が....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
を唸るのならば格別の不思議もないのですが、清元の稽古本にむかっておかる勘平や権八小紫を歌うことになると、どうもそこが妙なことになります。と云って、これがひどく筋....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は鳴らねど秋の日暮るる 前にいった瀧泉寺門前の料理屋|角伊勢の庭内に、例の権八小紫の比翼塚が残っていることは、江戸以来あまりにも有名である。近頃はここに花柳界....
目黒の寺」より 著者:岡本綺堂
の日暮るる ◇ 前にいった滝泉寺門前の料理屋角伊勢の庭内に、例の権八小紫の比翼塚が残っていることは、江戸以来あまりにも有名である。近頃はここに花柳界....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
貸席で大浚いを催すのが例で、そのときには本当に鬘や衣裳をつけて踊る。わたしは姉が小紫を踊ったときに、武蔵屋の楽屋へ遊びに行っていて、姉の衣裳をつける時に、そのう....
煩悶」より 著者:正岡子規
新橋か柳橋、二重橋から和田倉橋、オットそいつはからくりだよ、何、今夜はね柳橋でね小紫をあいかたで飲みましたよ。オヤ小紫ですってそれなら柳橋じゃない吉原でしょう。....
」より 著者:岡本かの子
とる。木食上人が架けたというが、たぶん、南蛮式とでもいうのだろう。 ――白井権八小紫の比翼塚の碑があった。 ――十年ばかり前に俳諧師が建てたというね。上方の心中....
私本太平記」より 著者:吉川英治
に、法体ではない。 身なりはむしろ女装にも勝るけんらんさで、白地絖に葦手模様を小紫濃のなかに散らした小袖、それへ袖のない“陣座羽織り”というものを着て、袴も唐....
随筆銭形平次」より 著者:野村胡堂
須磨子の比翼塚《ひよくづか》は、生々しい記憶が付き纏っているが浅草には白井権八と小紫の比翼塚が伝説的な存在として、実話とはおよそ縁の遠い懐かしさを感じさせる。千....