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小結
「小結〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小結の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
勤めて居ります。其の幕の内に居たから幕の内という、お弁当を喫《つか》って居るのが
小結という、然《そ》ういう訳でもありますまいが、見た処は見上げる様で、胸毛があっ....
「雪の白峰」より 著者:小島烏水
雪のように、純白ではない、しかも三分の白色を失って、三分の氷藍色を加え、透明の微
小結晶を作って、空気の海に、澄徹に沈んでいる、群山の中で、コバルト色の山が、空と....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
「心得ました。大関は当家の伜源七どん、関脇は本石町油屋藤右衛門どのの伜又助どん。
小結は新九郎身内十兵衛。張り出し大関が遠藤主計頭様というわけでござります」 「よ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
るが好い。当分の内巡査を二人だけ附けて上げましょう」というのである。 保は彼の
小結社の故を以て、刺客が手を動したものとは信ぜなかった。しかし暫くは人の勧に従っ....
「細木香以」より 著者:森鴎外
へ一隻の舟が著いて、中から江戸の相撲が大勢出た。香以が物めずらしさに顔を見ると、
小結以上の知人もいた。相撲は香以を認むるや否や頷き合って進み寄って、砂の上に平伏....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
地形が狭まって田原町になる右の角に蕎麦屋があって、息子が大纏といった相撲取りで、
小結か関脇位まで取り、土地ッ児で人気がありました。この向うに名代の紅梅焼きがあり....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
を聞かざるは三代の恥、姿を見ざるは七代の不運なぞと言い囃《はや》され、美人番付の
小結どころに挙げられるほどの持て方となった。 正月のある夕ぐれ、ふらっと亀島町....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
大天井や常念が、ちょこちょこ顔を出すも、己れの低小を恥じてか、すぐ引っこむ、勿論
小結以下。 槍からは大体支脈が四つ、南のは今まで通った処、一番高大、その次は西....
「醤油仏」より 著者:吉川英治
く見えて、のし餅十枚に煮小豆二升を平げた大関や、大沢庵十六本以上とか齧ってみせた
小結の肩書には、自ら敬意を表したくなってしまった。 そのなかで、ひとり土俵死と....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
の種の結晶は非常に小さいもので、方射型樹枝その他の立体的の大形の結晶はこれらの微
小結晶を種にして生長するものと思われる。前出微小角板のように初めから平面状になっ....