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「小腰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小腰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
い。前に同じ金無垢の煙管を二本までねだった河内山さえ、じろりと一瞥を与えたなり、小腰をかがめて行ってしまった。同席の大名は、勿論拝見したいとも何とも云わずに、黙....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
の。何とまあ孩児《やや》の痛ましくさかぶぞい。じゃまあおやすみ」 彼れは器用に小腰をかがめて古い手提鞄《てさげかばん》と帽子とを取上げた。裾《すそ》をからげて....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
禄《ろく》盗人とはいわれない、まことにりっぱな八円様だ」 女はたまらず顧みて、小腰を屈《かが》め、片手をあげてソト巡査を拝みぬ。いかにお香はこの振舞《ふるまい....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ゆえ、いずれ菖蒲と引き煩らわずに名を呼んだ。 「ははい。」 と振向くと、小使は小腰を屈めて、 「教頭様が少し御用がござります。」 「私に、」 「ちょっとお出で....
「錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
ものか。 この間に七左衛門花道の半ばへ行く、白糸出づ。 白糸 （行違い、ちょっと小腰）あ、もし、旦那。 七左 ほう、私かの。 白糸 少々伺いとう存じます。 七左....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
打たしながら、身を蜿らせて、やっと立って、女は褄を引合せざまに振向くと、ちょっと小腰を屈めながら、教授に会釈をするが疾いか。 「きゃあ――」と笑って、衝と駈けざ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
。 「あれを貴下、お通りがかりに、御覧じはなさりませんか。」 と背向きになって小腰を屈め、姥は七輪の炭をがさがさと火箸で直すと、薬缶の尻が合点で、ちゃんと据わ....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
言わなかった時、連と目配せをしながら、赤ら顔の継母は更めて、男の前にわざとらしく小腰、――と云っても大きい――を屈めた。 突如噛着き兼ねない剣幕だったのが、飜....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
をくわせもしまい。 「おい、……何だ、何だ。」と框まで。 「あ、旦那様。」 と小腰を屈めたが、向直って、 「ちょっと、どうぞ。」と沈めて云う。 余り要ありそ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
その時、膝に手を支いて、 「……ま猿めでとうのう仕る、踊るが手許立廻り、肩に小腰をゆすり合せ、静やかに舞うたりけり……」 声を張った、扇拍子、畳を軽く拍ち....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
せん。何ともないよ、直ぐ治るから往来で何のこッたね、あら、泣かないでさ。」 と小腰を屈めて、湯に行きし帰途なれば、手拭の濡れたるにて、その血の痕というもの拭い....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
て、九つばかりと、八つばかりの、真黒な男の児。一人はヤッシと艪柄を取って、丸裸の小腰を据え、圧すほどに突伏すよう、引くほどに仰反るよう、ただそこばかり海が動いて....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
美子も慌しく立つ処へ、小間使は来て、廻縁の角へ優容に現れた。何にも知らないから、小腰を屈めて、 「お嬢様、例の花売の娘が参っております。若様、もうお忘れ遊ばした....
「多神教」より 著者:泉鏡花
ッ、きゃッ、おきゃッ、きゃア――まさるめでとうのう仕る、踊るが手もと立廻り、肩に小腰をゆすり合わせ、と、ああふらりふらりとする。きゃッきゃッきゃッきゃッ。あはは....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
、手を支いて、顔を見て、澄して控える。 青年は格子戸を半ば引いたままで、慇懃に小腰を屈め、 「御免下さいまし。」 「はい。」 「ええ、お友達、御免下さいまし、....