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「小舎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小舎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
偸盗」より 著者:芥川竜之介
めかせた。―― (すると、突然ある日、そのころ筑後《ちくご》の前司《ぜんじ》の小舎人《ことねり》になっていた弟が、盗人の疑いをかけられて、左の獄《ひとや》へ入....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
駒込の家はやはり狭いし、そとから十分のぞかれる。すぐ前のあき地の小さな稲荷さんの小舎の中にいる尾行どもには、家の中の話し声を聞いているだけでも、いるかいないかは....
春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
と氷と雪の好きな人は相当に面白いクライミングができるが、命は保証できない。肩から小舎までは、スキーなれば二十分をとっておけば大丈夫である。しかしこれはころぶ時間....
映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
さまよい歩いたのである。 こんな所にトーキーの映写室くらいあつても我々の家に犬小舎が置いてあるほどの感じしかない。しかし本願寺さんほどのクラスは日本の中に何パ....
寡婦」より 著者:秋田滋
然とした容子をしておりました。ところが、ある朝、何匹もの犬にとり囲まれて、その犬小舎で首を吊って死んでいたのです。 その息子さんも、一千八百四十一年になさった....
画室談義」より 著者:上村松園
どが囲んでいて、その間から母屋の中庭にかけては小禽たちの鳥舎、兎、鶏からさては狐小舎までが散在していて、私や松篁にとっては写生、勉強のよい対象になってくれ、また....
可愛い山」より 著者:石川欣一
のために引きかえすこともなく、この善人らしい老人は、直ちにまた徒渉して、白馬尻の小舎に着いた。ここで焚火をして、濡れた衣類を乾かす。私はシャツを貸した。 一夜....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
ーと云う怪物の仕業だと昔から唱えていたが、講師は之を信じなかった。で、暗い晩に鶏小舎の蔭に隠れて待っていると、例の如く午前一時頃に何者か忍んで来た。何でも小児の....
くわの怒った話」より 著者:小川未明
してきます。」と、弟はいって、その日は立ち去りました。 その後で、兄は、物置き小舎にゆきました。そして、まったく忘れていた、昔、地面にたたきつけたくわを、うす....
消えた美しい不思議なにじ」より 著者:小川未明
はずれの方にやってきました。するとそこには、いままでと反対に、みすぼらしい破れた小舎が幾棟もつづいていました。そして、その中には、みんなこの人間のようなきたない....
おおかみと人」より 著者:小川未明
と、あわてて後ろ戸をピーンと閉めてしまいました。そして、堅く棒をかって、にわとり小舎の前にいって、内をのぞいてみますと、六|羽のにわとりは、よくふとって、とまり....
汽車の中のくまと鶏」より 著者:小川未明
ことができません。あなたのいうことを聞かなければよかった。昨日まですんでいました小舎が恋しくなりました。」と答えました。 「そんなことをいったって、もうだめだ。....
黒いちょうとお母さん」より 著者:小川未明
ろな花が咲いて、ちょうが飛んだり、とんぼがとんだりしていました。 野原の中に、小舎がありました。少女は前にくると、 『おじいちゃん、あそびにきた。』といいまし....
あらしの前の木と鳥の会話」より 著者:小川未明
した。子供は、木の枝で造った、胡弓を手に持っていました。 二人は、そこにあった小舎の中に、身を隠しました。 「父ちゃん、さびしいの。」と、子供はいいました。 ....
いいおじいさんの話」より 著者:小川未明
であります。 このとき、ちょうど同じ村に住んでいる、人のいいおじいさんが、山の小舎でおそくなるまで働いて、そこを通りかかったのであります。そして、おじいさんは....