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小舎人
「小舎人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小舎人の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
めかせた。――
(すると、突然ある日、そのころ筑後《ちくご》の前司《ぜんじ》の
小舎人《ことねり》になっていた弟が、盗人の疑いをかけられて、左の獄《ひとや》へ入....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
り。中には金魚が落雁《らくがん》を食ったような美少年も多く、南方先生「大内の小さ
小舎人《ことねり》ててにや/\」てふ古謡を臆《おも》い起し、寧楽《なら》・平安古....
「連環記」より 著者:幸田露伴
の厄介千万さも、御用の進行の大切に押流されて了って人々に世話を焼かれて、御くらの
小舎人とかに帯を借りて、辛くも内に入り、公事は勤め果したということである。 此....
「曠野」より 著者:堀辰雄
の女をはじめて見たときから、守の心はふしぎに動いた。 宴の果てる頃、守は一人の
小舎人童《ことねりわらわ》を近くに呼ぶと、何かこっそりと耳打ちをした。 その夜....
「夢殿」より 著者:楠山正雄
の馬に乗って国中を一めぐりして来よう。」 とおっしゃって、調使丸という召使いの
小舎人をくらの後ろに乗せたまま、馬の背に乗って、そのまますうっと空の上へ飛んでお....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
「菊王は、後宇多の院の侍者、寿王冠者の弟とやら。――そして、とくより日野殿の内に
小舎人として飼われおる者とは、かねがね聞き及ぶところにござりまする」 「そうか。....