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小舞
「小舞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小舞の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
「へいへい、山雀の宿にござります。」 「ああ、風情なものじゃの。」 能の狂言の
小舞の謡に、 いたいけしたるものあり。張子の顔や、練稚児。しゅくしゃ結びに、ささ....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
お話変って、十二月五日の日暮方、江戸屋の清次が重二郎の居ります裏長屋の一番奥の、
小舞かきの竹と申す者の宅へやってまいり、 清「竹、宅か」 竹「やア兄い、大きに御....
「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
も、苟しくも棟梁といわれる大工さん、それが出来ないという話はない、漆喰の塗り下で
小舞貫を切ってとんとんと打っていけば雑作もなかろう。兄さんを引張り出すに限るとい....
「道標」より 著者:宮本百合子
ともきいたこともない夫人とアレクサンドロフに説明してきかせた。
「舞台の上にまた
小舞台があって、そこがオーケストラ席になっている。サミセンと唄とがそこで奏されて....
「モスクワの辻馬車」より 著者:宮本百合子
、まだ合外套も歩いてる午後七時の往来に小さい籠を持ったリンゴ売が出ている。芸術座
小舞台へ入る門の前で、女が――プログラム! プログラム、十カペイキ!「我等の青春....
「新しきシベリアを横切る」より 著者:宮本百合子
たのところの同じような山には、もうあきあきしてるんですと云ったわけだ。 芸術座
小舞台で「我等の青春」という国内戦時代のコムソモール(青年共産同盟員)たちの感情....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
絹張りの安楽椅子が、劇場の観覧席のように舞台の方を向いて並んでいる。正面に高目の
小舞台、真赤な幕が垂れ下っていた。 みんなが席につくと、例の饒舌家がはじめる。....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
んでくるのはなんじゃろか、と頭に二本、指だか扇子だかを、兎の耳のようにおったてる
小舞《こまい》を、能の狂言師をまねいて踊りだしたが、そんな小謡《こうたい》は父が....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
らは我は張らぬよ』このように申すのでございますよ」
鶯の啼き声が聞こえて来た。
小舞物をうたう声などもした。
「父もおだやかになりましたし、元気にもなりましてご....
「大橋須磨子」より 著者:長谷川時雨
ゆるくしめて、舞扇をもって立っている。 その傍に、小腰をかがめて媼《おうな》の
小舞《こまい》を舞うているのは、冴々《さえざえ》した眼の、白い顔がすこし赤らみを....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
、いやしくも棟梁といわれる大工さん、それが出来ないという話はない、漆喰の塗り下で
小舞貫を切ってとんとんと打って行けば雑作もなかろう。兄さんを引っ張り出すに限ると....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
草の花屋敷というような所なのだ、いろいろの芝居だの活動写真だの奇術だのが、各自の
小舞台を持っていて其処で演じているという処なのだ。で、おおよそエトランゼたるもの....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
、写本には書いてある。うつくしい女の手が布に見えたのは、嘘ではないらしい。狂言の
小舞の謡にも、 十六七は棹に掛けた細布、折取りゃいとし、手繰りよりゃいとし…… ....