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「小著〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小著の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
てあることに多く違《たが》わずして私の生涯を送ってきたことを神に感謝します。この小著そのものが私の「後世への最大遺物」の一つとなったことを感謝します。「天地無始....
紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
、横浜西戸部町六三五、手紙は半紙に墨筆で書いてある。 右の文中にもある通り私の小著『日本山水論』を、山崎直方氏に見せたのは花袋で、山崎氏と私と知り合いになった....
読書法」より 著者:戸坂潤
点は切り捨てなければならない。 処で大河内氏は、最近『農村の工業と副業』という小著を出版した。この小著については、私はすでに本誌〔『唯研』〕の「ブック・レヴュ....
伸子」より 著者:宮本百合子
、 「そうね」 と云った。 「持って来るわ、とにかく」 佃は、彼の専門に関する小著書の下拵えをしていた。通俗的な、ペルシャ文学概論であった。伸子は、丁度その目....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
時代はかつて見ない。過去約十年の間に、十数版を重ねて一万余人の読者に読まれたこの小著が、長い間の悪い時代を忍びながらも、かかる今日の時潮を先駆して呼ぶために、多....
今日の作家と読者」より 著者:宮本百合子
、実際として『フランス敗れたり』は果してどれだけの価値ある著作であるだろう。あの小著で通俗史家、報道員であるモーロアは果してどんな歴史の本質的な真実にふれ得てい....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ると、評論は如何なる場合にも文学的特色を有っていなければならない。その結果、この小著にもまた私自身の特色のようなものが、自然と出ている。だが、思うに私というもの....
獄中消息」より 著者:大杉栄
の学問は、ほとんどその根底から新面目を施さねばならぬこととなるのです。私の先きの小著『万物の同根一族』などはそのきわめて小なる部分です。 私はこの二年有余の長....
最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
れに関する科学論は、他よりおくれて世界大戦前後に初めて始まるのである(田辺博士の小著『最近の自然科学』はその意味で特徴的なものだろう)。特に自然弁証法を内容とす....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
作品も、イプセンやホメロスやオスカー・ワイルドなどが――もちろん二、三の考古学的小著をも取り入れて――たがいに混合してるという、あの奇体なギリシャ・ドイツ折衷式....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
仏徒よりも偉いといって感心しています。死んだ梁川のひとりの友だちで梁川はこの人の小著「天華香録」を読んで自分の「病間録」を焚いてしまいたくなったと恥じたそうです....
日和下駄」より 著者:永井荷風
あらずや。昨日の淵《ふち》今日の瀬となる夢の世の形見を伝へて、拙《つたな》きこの小著、幸に後の日のかたり草の種ともならばなれかし。 乙卯《いつぼう》の年晩秋....
孔子」より 著者:和辻哲郎
思想家となったのである。で、自分はここに孔子の語録のこの特殊な様式を力説してこの小著を結ぼうと思う。 『論語』における孔子の語は孔子の思想を伝えているには相違な....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
.〕 エマニュエル・ビュアンゾー著『ベートーヴェンの感化力』(一九三六年) この小著は精妙な直観力と鑑識力との一模範である。 〔Atlantis-Verlag....
読書と著書」より 著者:矢内原忠雄
約のダニエル書、新約のヨハネ黙示録) 『余の尊敬する人物』という、私の文字通りの小著が、最近岩波新書として出た。之を『神の国』や『国富論』と比較するのは、余りに....