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「小規模〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小規模の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
庇護《ひご》を受け、京から東に移った。そしてここに住みついた。庭は銀閣寺のものを小規模ながら写してあるといった。 「室町も末になって、乱世の間に連歌なんという閑....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
た広瀬川の堤を越えて、昼もくらい杉並木の奥深くはいると、高い不規則な石段の上に、小規模の日光廟が厳然とそびえている。 わたしは今この瑞鳳殿の前に立った。丈抜群....
学生時代」より 著者:幸田露伴
も宜敷いのです。私塾と云えばいずれ規模の大きいのは無いのですが、それらの塾は実に小規模のもので、学舎というよりむしろただの家といった方が適当な位のものでして、先....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
しっかりしたものになってくると、それを工場内の眼のつく所にワザと捨てゝ置いたり、小規模だが、バラ撒いたりするようになっていた。 ――組合のものが作ってるんだッ....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
明器のようなものを、動かしている。 (おかしい。防空隊の照明班にしては、あまりに小規模だし……) 彼は、爆撃中の危険も忘れて、その二つの人影の行動に、好奇心を....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
。 そこで獣医学校の大槻雅得氏に設計を託し、三井家の牧場をも参酌して、きわめて小規模ながら牧場を自営することとなった。すなわちこれが仙川にある中村屋牧場である....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
側の方が地代家賃も高いことである。 銀座等の如き路幅広き町に、二間や三間間口の小規模の店は、もはや商店として仲間入りは至難のこととなった。ゆえに近来しきりに市....
石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
に物の像を見る事があるね。所謂ミラージュとか蜃気楼とかって奴さ。そいつの、これは小規模な奴なんだ。……今日は、あの惨劇の日と同じように特に暑い。そしてこの南向の....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
文字とか、輪廓だけの龍虎とかそういうものを空へかいて、見物へ見せる芸なのである。小規模のお座敷の芸としても、きわめて小規模のものであって、とうてい嵐の吹くような....
公開書架(Open-shelf-system)につきて」より 著者:佐野友三郎
質を有するものを除き、一般の公共図書館に至りては、多く、図書の館外貸出を主とし、小規模の通俗図書館に至りては、館外貸出のみによるもの少なからず。かくして、十八、....
米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
般人民のために、至大の便益を与うるものは、要するに、少数の大図書館にあらずして、小規模なる数多の巡回文庫なり。…… 七、「ニユー、ジエルシー」巡回文庫は、きわ....
座右第一品」より 著者:上村松園
立の会などにしましても、今日ほど繁々あるわけでもありませず、時折祇園の栂の尾辺で小規模に催されるくらいでした。したがってそんな会は私にとっては大切な修業場でした....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
麓にありて、丘陵にまたがり、海湾を抱き、風色に富みたる良港なり。湾形はシドニーを小規模にしたるものにして、わが長崎港に類似す。背後の高山は大岩石、中空にかかり、....
」より 著者:岡本かの子
に対する軽蔑があるのが商法のどこかに現れ、時代的新店の努力には敵わない。結局店を小規模にして、自分に執着のある本鼈甲の最高級品だけを扱う道を執ろうと決めている。....
マリ・デル」より 著者:神西清
。……だが勿論レントフスキイみたいなへまはやらないぞ……ただ内輪に始めるんだ……小規模にな。僕はもう支配人も探し出してあるし、適当な小屋も物色したるんだ。……無....