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「小豆島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小豆島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
ない気がしたが、食事が出た時は嬉しかった。餡パンで別府まで腹をもたす積りだった。小豆島沖合の霧で船足が遅れて、別府湾にはいったのはもう夜だった。山の麓の灯が次第....
海賊と遍路」より 著者:黒島伝治
私の郷里、小豆島にも、昔、瀬戸内海の海賊がいたらしい。山の上から、恰好な船がとおりかゝるの....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の他偉大な遺骨をすべてかく呼ぶので(バルフォール『印度事彙』一巻九七八頁)、讃岐小豆島の竜骨は牛属の骨化石と聞いた。つい前月も宜昌附近にかかる化石が顕われて、天....
上林からの手紙」より 著者:宮本百合子
グを着て老妻をつれた年寄の男が、紋付羽織の案内人にそこへ惰勢的に引こまれている。小豆島の村にも八十八ヵ所のお札所があり、そこの第一番のお札所を建て直すとき、やっ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たとおり保田。栄さんは妹さんが変な男にたかられてこまっているのでそのおっぱらいに小豆島。もし繁治さんが行けるようなら、二人で八月一杯滞在の由です。中野も国。戸台....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
助けてもらったのはこちらの方なんでと笑いました。聴けば、秋山さんはあれから四国の小豆島へ渡って丸金醤油の運搬夫をしているうちに、土地の娘と深い仲になったが、娘の....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
一 「小豆島紋太夫が捕らえられたそうな」 「いよいよ天運尽きたと見える」 「八幡船の後....
四季とその折々」より 著者:黒島伝治
小豆島にいて、たまに高松へ行くと気分の転換があって、胸がすツとする。それほど変化....
小豆島」より 著者:黒島伝治
用事があって、急に小豆島へ帰った。 小豆島と云えば、寒霞渓のあるところだ。秋になると都会の各地か....
自画像」より 著者:黒島伝治
って居るか、それは、ちょっと諸君が傍へ近よって耳を傾けても分らんかもしれん。──小豆島の言葉をそのまままる出しに使っとる。彼に云わせりゃ、なんにも意識して使って....
短命長命」より 著者:黒島伝治
て──という春月の気持よりも、この畑へあがって行く女に同感しながら丘を下った。─小豆島にて─....
入営前後」より 著者:黒島伝治
であった。 汽船で神戸まで来て、神戸から姫路へ行った。親爺が送って来てくれた。小豆島で汽船に乗って、甲板から、港を見かえすと、私には、港がぼやけていてよく分ら....
古事記」より 著者:太安万侶
島《こじま》をお生みになりました。またの名《な》をタケヒガタワケといいます。次に小豆島《あずきじま》をお生みになりました。またの名をオホノデ姫《ひめ》といいます....
」より 著者:織田作之助
うまい仕事がある筈はなし、丸金醤油運搬用貨物船の火夫の口ならあるといわれ、四国の小豆島に渡った。成るにこと欠いて、火夫などになったのは、築港で寂しく時を過してい....
放浪」より 著者:織田作之助
無い気がしたが、食事が出た時は嬉しかった。餡パンで別府まで腹をもたす積りだった。小豆島沖合の霧で船足が遅れて、別府湾にはいったのはもう夜だった。山の麓の灯が次第....