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小豆飯
「小豆飯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小豆飯の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
軒とのあいだに、闇黒《やみ》を通して問答がつづいてゆく。
「ホホウ! 泰軒どのが
小豆飯を御所望とは、何かお心祝いの儀でもござってか――?」
「さればサ、ほんのわ....
「氷河」より 著者:黒島伝治
見て自ら慰めるよりほか、彼等には道がなかった。彼等と一緒に兵タイに取られ、入営の
小豆飯を食い、二年兵になるのを待ち、それから帰休の日を待った者が、今は、幾人骨に....
「外米と農民」より 著者:黒島伝治
おいて、水加減を多くし、トロ火でやわらかくそしてふきこぼれないようにたいてみた。
小豆飯にたいてみた。 食塩をいれていく分味をつけてみた。 寒天をいれて、ねば....
「入営する青年たちは何をなすべきか」より 著者:黒島伝治
ものたちは、送ってきた親や、同志たちと、営庭で別れる。そして、大きな茶碗で兵営の
小豆飯を食わされる。 新しく這入った兵士たちは、本当に国家のために入営したので....
「迷信解」より 著者:井上円了
出だし、その身振りはおのずから狐のごとく、その声も狐をまねるようになり、「われに
小豆飯、油揚げを与えよ」と呼ぶからこれを与うれば、二、三人前くらいを食して人を驚....
「山の人生」より 著者:柳田国男
ると、果せるかな今日は昨日よりも、一層病人の挙動が疑わしくなり、まず食物の好みの
小豆飯・油揚から、次には手つき眼つきや横着なそぶりとなり、此方でも「こんちきしょ....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
た。私などの田舎でも、夏の夕方の地蔵祭りは、村の子の最も楽しい時で、三角に結んだ
小豆飯の味は、年をとるまで誰でも皆よく覚えています。 土地によっては寒い冬のな....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
のまわりでも、やはり同じ日を田の神送りと名づけて、もとは家毎に餅を搗き、あるいは
小豆飯を炊いて祝いごとをしていた。この二つの中間地帯、ことに天龍川の流域などは、....