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小貝
「小貝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小貝の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ごふじょう》へくるときは、外で下駄をぬいでくるほど小庭の中はきれいで、浜でとれる
小貝や小砂利が磨いてしいてある。外は紺屋《こうや》の張り場だった。塀外に茄子《な....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
る筑波《つくば》の山。
ひだり、阪東太郎《ばんどうたろう》の暗面を越えて、対岸
小貝川一万石内田|主殿頭《たのものかみ》城下の町灯がチラチラと、さては香取、津の....
「秦の憂愁」より 著者:豊島与志雄
チャンホ》をかじり、蚶子《フウツ》をほじくった。清水のなかに住むこの大蟹と小蝦と
小貝との生肉について、彼はしきりに自賛していた。 「こういう食物は、寄生虫の伝説....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
の日のことで、霞める浦輪《うらわ》には、寄せる白波のざわざわという音ばかり、磯の
小貝は花のように光っている閑《のど》かさだった。見る人もなしと、思いがけなく生を....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
。されば幼児が拾っても、われらが砂から掘り出しても、このものいわぬは同一である。
小貝をそこで捨てた。 そうして横ざまに砂に倒れた。腰の下はすぐになだれたけれど....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
ものがある。例えば春の句で 遅き日のつもりて遠き昔かな 春雨や小磯《こいそ》の
小貝ぬるるほど 行く春や逡巡《しゅんじゅん》として遅桜《おそざくら》 歩行歩行《....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
1 下妻街道追分土手上 右手遠くに見える筑波山。土手の向う側(舞台奥)は
小貝川の河原添いの低地になっていて、その左手寄りに仕置場が設けてあるらしく荒組の....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
1 下妻街道追分土手上 右手遠くに見える筑波山。土手の向う側(舞台奥)は
小貝川の河原添いの低地になっていて、その左手寄りに仕置場が設けてあるらしく荒組み....