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「小買い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小買いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を足溜りにして、油断なく小左衛門の出入りを窺っていたが、彼は近所の銭湯へ行くか、小買い物に出るほかには、何処へ出かけることも無かった。たずねて来る人もなかった。....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
売にする気なら、どこかの問屋から纒めて仕入れる筈だ。割の高いのを承知で、店々から小買いする筈はねえ。どうも判らねえな」 うず高い南京玉を眼のまえに積んで、半七....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、二両とすれば一万両という勘定になる。それをお前、こちとらのような貧乏人となると小買いだから、グッと割が高くつくんだぜ、ことにこれから拙者共が出向いて行こうとい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
奥様に知らせないように、路用の足しを工面《くめん》することに苦心しました。お米の小買いをして来て、木賃で炊いて食べさせたり、畑で野菜を無心したり、漁場で魚を拾っ....
烏恵寿毛」より 著者:佐藤垢石
ことに重厚。華麗な風景だ。懐中に残り少しとは言え、しょうばいするのに、貧乏徳利で小買いをなし、ひそかに徳利に移して、あきないをしたのでは威勢が悪い。客の見物して....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
熱燗で一ぱいきゅうっと引っかけなければ御意に召さない。それでこの女が毎夜ああして小買いに来たわけだが、あまり酒の味が好いので、竜神さまこのところすっかり嬉しがっ....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
間もなくだという。 源右衛門の隣りの家の女の児が、風呂敷包みを下げてお米を少し小買いに来たのだったが、その時、女の児が米代としておいて行ったのがこの小判だった....