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小足
「小足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小足の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
るのでなおさらすらりとして見えるのだそうだ、肩や腰をちょこまかとゆすぶりながら、
小足で高い靴の踵を鳴らして行く。 僕はそういうのにうっとりとしていると、一人の....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
川上機関大尉は、さあもう一息だとばかり、爆弾を小脇にしっかり抱えて、つつーっと
小足早に駈けだした。 「待て!」 いきなり後から、川上機関大尉の肩をつかんだ者....
「悪夢」より 著者:豊島与志雄
敷包でも下げながら――実際に荷物を持ってる者もそうでない者もあったが――慌しげに
小足を早めてる人々とが、くっきりと際立っていた。それからどの電車も、停留場毎に停....
「春の幻」より 著者:豊島与志雄
。そしてそのまわりを、紺青に金線のある蜥蜴が、ひょいひょいと頭をもたげては、また
小足にすばしっこく馳け続ける。やがて彼は喉が渇いて、顎をぴくぴくさせながら、池の....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
み合せ、たがいに歩調を合せながら出かけた――彼女の気性どおりの素早いてきぱきした
小足で。街道は寂しかった。平野に人影もなかった。十歩と先は見えなかった。二人は好....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
に、それに乗らなかった。感動のために足は震え心は躍《おど》りながら、その五階まで
小足に上っていった。そのわずかな歩行の間に、ハスレルとの昔の会見、子供らしい心酔....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
》は宣《のたま》えり、シオンの娘らは、首を硬《かた》くし、眼を動かし、気取りたる
小足にて歩み、足の輪を鳴らせばなりと。 主はシオンの娘らの頭の頂を禿《はげ》と....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
配をした。あるいはまた、二人はいっしょに手近な散歩をした。彼女は彼の腕にもたれ、
小足で歩きながら、たがいに話をした。彼はことに饒舌《じょうぜつ》になり、快活にな....