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小路
「小路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小路の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
へきえき》するようでは、上は柿本人麻呂《かきのもとひとまろ》から下《しも》は武者
小路実篤《むしゃのこうじさねあつ》に至る語彙《ごい》の豊富を誇っていたのもことご....
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
一
「おばば、猪熊《いのくま》のおばば。」
朱雀綾
小路《すざくあやのこうじ》の辻《つじ》で、じみな紺の水干《すいかん》に揉烏帽子《....
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
。如何に午前三時の蝋燭《ろうそく》の炎は彼等の論戦を照らしていたか、如何に又武者
小路実篤の作品は彼等の論戦を支配していたか、――信輔は鮮かに九月の或夜、何匹も蝋....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
のない大伝奇を持つ時だ。」
彼は恢復《かいふく》した自信をいたわりながら、細い
小路を静かに家の方へ曲って行った。
六
うちへ帰ってみると、うす....
「春」より 著者:芥川竜之介
辰子はいつも熱心にゴオグとかセザンヌとかの話をした。当時どこかに上演中だった武者
小路《むしゃのこうじ》氏の戯曲の話もした。広子も美術だの文芸だのに全然興味のない....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
倉田百三《くらたひゃくぞう》、菊池寛《きくちかん》、久米正雄《くめまさお》、武者
小路実篤《むしゃのこうじさねあつ》、里見※《さとみとん》、佐藤春夫《さとうはるお....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
いる。レオ・トルストイを理解している。池大雅《いけのたいが》を理解している。武者
小路実篤《むしゃのこうじさねあつ》を理解している。カアル・マルクスを理解している....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
と致しましたが、よもやに引かされて、しばらくは猶も跡を慕って参りますと、丁度|油
小路《あぶらのこうじ》へ出ようと云う、道祖《さえ》の神の祠《ほこら》の前で、折か....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
の背広だったのです。ですから私は雨の脚を俥の幌に弾《はじ》きながら、燈火の多い広
小路《ひろこうじ》の往来を飛ぶように走って行く間も、あの相乗俥《あいのりぐるま》....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
自分は、大川端《おおかわばた》に近い町に生まれた。家を出て椎《しい》の若葉におおわれた、黒塀《くろべい》の多い横網の
小路《こうじ》をぬけると、すぐあの幅の広い川筋の見渡される、百本杭《ひゃっぽんぐ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
公衆は醜聞を愛するものである。白蓮事件《びゃくれんじけん》、有島事件、武者
小路事件――公衆は如何にこれらの事件に無上の満足を見出したであろう。ではなぜ公衆....
「百合」より 著者:芥川竜之介
もう良平はその時には、先に立って裏庭を駈《か》け抜けていた。裏庭の外《そと》には
小路《こうじ》の向うに、木の芽の煙《けぶ》った雑木林《ぞうきばやし》があった。良....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
て、こちらは十円と云った。誰がそんなふくれっ面の香炉を買うものか。 それから広
小路で、煙草と桃とを買ってうちへ帰った。歯の痛みは、それでも前とほとんど変りがな....
「久米正雄」より 著者:芥川竜之介
ざと取ってつけたように高く左様なら」と云い合いて、別れ別れに一方は大路へ、一方は
小路へ、姿を下駄音と共に消すのも、満更厭な気ばかり起させる訳でもない。 私も嘗....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
五年に生れた僕は勿論日清役の事を覚えていない。しかし北清事変の時には太平という広
小路(両国)の絵草紙屋へ行き、石版刷の戦争の絵を時々一枚ずつ買ったものである。そ....