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小鍋立て
「小鍋立て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小鍋立ての前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
れよ。ほ、ほ、ほ」
気の利いた大年増だが、毒口は、生れつきだ。
その婆やが、
小鍋立ての支度をしている頃、女あるじは、朱羅宇《しゅらお》の長ぎせるを、白い指に....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
。その供養のために、毎年六月の一日は、氷室の朔日と云って、少い娘が娘同士、自分で
小鍋立ての飯ごとをして、客にも呼ばれ、呼びもしたものだに、あのギラギラした小刀が....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
リという異名がある。昔これも兄弟の二人があって、兄が出て働いている留守に、弟一人
小鍋立てをして楽しんでいるところへ、兄が還って来たのでそっちへ隠れこっちへ隠れて....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
一を失った。すなわち常の日の共同の飲食が、次第に主人子女のみの居間の食事となり、
小鍋立ての風を誘うに至った。晴の日の食事の比較的簡単なものを、いつでも食いたい時....